■業績動向
2. 財務状況
ナレッジスイート (TYO:3999)の2022年9月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比141百万円増加の3,431百万円となった。
主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び現金同等物が44百万円増加したほか、営業債権及びその他の債券が47百万円増加した。
また、非流動資産では投資有価証券の売却により、その他の金融資産が111百万円減少したほか、使用権資産が106百万円減少した一方で、「次世代Knowledge Suite」の開発等により無形資産が217百万円増加した。
無形資産残高は1,107百万円となり、資産に占める比率は前期末の27.0%から32.3%に上昇している。
負債合計は前期末比11百万円増加の2,407百万円となった。
リース負債が112百万円減少した一方で有利子負債が122百万円増加した。
資本合計は前期末比129百万円増加の1,023百万円となった。
主に親会社の所有者に帰属する当期利益117百万円の計上により、利益剰余金が増加したことによる。
経営指標を見ると、資本合計の増加により親会社所有者帰属持分比率は前期末比2.6ポイント上昇の29.8%と5期ぶりに上昇に転じた。
有利子負債比率も同11.4ポイント低下の174.1%となり、収益が黒字化したことで財務体質もやや改善した。
ネットキャッシュ(現金及び現金同等物−有利子負債)は、前期にM&A等の成長投資のための資金として借入金を積み増したことで、10億円強のマイナスとなっているが、ストック型のビジネスモデルで安定した営業キャッシュ・フローが見込まれることから、財務面でのリスクは無いものと判断される。
収益性に関しては、SaaS売上収益が積み上がり利益獲得フェーズに入ったことで、2022年9月期は3期ぶりの黒字に転換し、売上収益営業利益率やROEなども大きく改善した。
2023年9月期以降も成長投資を継続するが、安定収益基盤が構築できたこともあり、売上収益の成長とともに収益性も向上するものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
2. 財務状況
ナレッジスイート (TYO:3999)の2022年9月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比141百万円増加の3,431百万円となった。
主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び現金同等物が44百万円増加したほか、営業債権及びその他の債券が47百万円増加した。
また、非流動資産では投資有価証券の売却により、その他の金融資産が111百万円減少したほか、使用権資産が106百万円減少した一方で、「次世代Knowledge Suite」の開発等により無形資産が217百万円増加した。
無形資産残高は1,107百万円となり、資産に占める比率は前期末の27.0%から32.3%に上昇している。
負債合計は前期末比11百万円増加の2,407百万円となった。
リース負債が112百万円減少した一方で有利子負債が122百万円増加した。
資本合計は前期末比129百万円増加の1,023百万円となった。
主に親会社の所有者に帰属する当期利益117百万円の計上により、利益剰余金が増加したことによる。
経営指標を見ると、資本合計の増加により親会社所有者帰属持分比率は前期末比2.6ポイント上昇の29.8%と5期ぶりに上昇に転じた。
有利子負債比率も同11.4ポイント低下の174.1%となり、収益が黒字化したことで財務体質もやや改善した。
ネットキャッシュ(現金及び現金同等物−有利子負債)は、前期にM&A等の成長投資のための資金として借入金を積み増したことで、10億円強のマイナスとなっているが、ストック型のビジネスモデルで安定した営業キャッシュ・フローが見込まれることから、財務面でのリスクは無いものと判断される。
収益性に関しては、SaaS売上収益が積み上がり利益獲得フェーズに入ったことで、2022年9月期は3期ぶりの黒字に転換し、売上収益営業利益率やROEなども大きく改善した。
2023年9月期以降も成長投資を継続するが、安定収益基盤が構築できたこともあり、売上収益の成長とともに収益性も向上するものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)