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東京株式市場・前場=続落、短観下振れで一時1万9000円割れ

発行済 2015-04-01 11:44
更新済 2015-04-01 11:51
© Reuters.  東京株式市場・前場=続落、短観下振れで一時1万9000円割れ
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[東京 1日 ロイター] - 日経平均 .N225 前場終値 19035.63 -171.36 寄り付き 19129.75 安値/高値 18927.95─19195.23

東証出来高(万株) 126481 東証売買代金(億円) 14503.77

前場の東京株式市場で日経平均は続落。前日の米株安に加え、日銀短観の下振れを嫌気し 利益確定売りが強まった。名実ともに新年度入りし、国内機関投資家が早めの益出しの売 りを行っているとの観測もあった。売り一巡後は押し目買いや日銀によるETF(上場投 資信託)買い入れ期待などで下げ渋ったが、市場では調整入りに対する警戒感がじわりと 広がっている。

日銀が午前8時50分に発表した3月日銀短観では、大企業製造業・業況判断DIが プラス12とロイター予測(プラス14)を下回った。「ヘッドラインほど質的には悪く ない内容」(野村証券エクイティ・マーケット・ストラテジストの伊藤高志氏)との見方 も出ていたが、TOPIX先物市場への大口売りがみられたうえ、トヨタ 7203.T など主 力株への国内勢の利食い売りが指摘され、日経平均は3月12日以来、約3週間ぶりに節 目の1万9000円を割り込んだ。

売り一巡後は押し目買いなどで下げ幅を縮小したが、戻りも限定された。日経平均は 2月3日以来、約2カ月ぶりに25日移動平均線(1万9158円63銭=1日前場)を 割り込み、調整ムードが色濃くなり始めているという。ちばぎんアセットマネジメント調 査部長の奥村義弘氏は「ボラティリティが上昇しており、株価変動の大きさが警戒されて いる。これまでの強気ムードは後退し、日経平均1万8500円程度までの調整はあり得 る」とみていた。

個別銘柄では、ABCマート 2670.T が続落。2015年2月期の営業利益が12期 連続最高益と伝わったが、会社予想をわずかに下回る内容だったため失望売りが出た。 半面、電気化学工業 4061.T が年初来高値を更新。31日、グループ会社であるデン カ生研が、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターの高田礼人教授と共同で行ってい たエボラウイルス迅速診断薬の試作品開発に成功したと発表し、材料視された。

東証1部の騰落数は、値上がり328銘柄に対し、値下がりが1435銘柄、変わら ずが113銘柄だった。  

(杉山容俊)

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