[ロンドン 18日 ロイター] - 米バンク・オブ・アメリカ(BofA)が18日発表したEPFRデータに基づいた資金動向リポートによると、17日までの週は世界の株式ファンドへの純流入が229億ドルとなり、35週ぶりの高水準となった。
債券には42億ドルが流入。現金ファンドは37億ドル、金ファンドは3億ドルそれぞれ流出した。
先週発表された10月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回ったのを背景に世界の株式と債券価格が大幅に上昇し、資金流入が活発化した。
米株式ファンドには240億ドル弱の資金が流入した。
一方、欧州株ファンドは流出が続き、40週連続と過去最長になった。
債券市場では、投資適格級社債ファンドから13億ドルが流出。高利回り債に37億ドルが流入した。
アナリストは投資家向けノートで、2023年上半期は債券への投資が有利で、中央銀行が利下げを始めるとみられる下半期には株式が有利になると考えていると記した。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに「転換」するのは6月か7月ごろとなり、「大きな強気トレード」が始まる可能性があるとした。
BofAの「ブル・ベア」指標は9週ぶりに上昇したが、0.4と「著しい弱気」の域にとどまった。
新興市場(EM)株ファンドには19億ドルと、4週連続の流入。EM債券ファンドからは13週連続で流出した。