[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の終盤からドル安/円高の139円後半。海外市場で上昇したドルに利益確定と見られる売りが強まり、139円半ばまで下げ幅を広げる場面もあった。
ドルは仲値に向けて140円半ばへいったん上昇したが、昼過ぎにかけて反落した。前日海外で138円後半から140円後半へ切り返したことで「そろそろドル安に歯止めがかかると予想して、下値で買いを入れていた向きが売りに回ったようだ」(外銀)という。
北朝鮮がきょう、米国本土が射程に入る可能性がある大陸間弾道弾(ICBM)級のミサイルを発射したことが、リスク回避の円高を招いたとの指摘もあった。ICBMの発射は今年8回目。北朝鮮は前日にも短距離ミサイルを発射している。
日銀の黒田東彦総裁が衆院財務金融委員会で、40年ぶりの伸び率となった10月全国消費者物価指数(コアCPI)が「かなりの上昇率」だったと発言したことで、日銀が緩和政策を修正するとの思惑が、再び広がる可能性に着目する声もあった。
ただ、市場心理の明暗で振れやすいとされる豪ドル/円は、93円前半から後半へ上昇。円高の進行は限定的だった。
みずほ銀行のチーフマーケットストラテジスト、鈴木健吾氏は「ドル高の流れが本格的に止まったのか、全体的に見極める時間帯」と指摘。また、「米ターミナルレート(利上げ最終到達点)が5%を超えるのか、手前で止まるのかが焦点とみられ、米連邦準備理事会(FRB)の高官の発言を手掛かりにドルは上下している」とし、140円を挟んだ推移が続きやすいとの見方を示した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 139.77/79 1.0370/74 144.96/00
午前9時現在 140.42/44 1.0359/63 145.48/52
NY午後5時 140.18/21 1.0360/64 145.34/38