日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>
終値 10293.89 +81.94 終値 10280 +70
寄り付き 10212.52 寄り付き 10210
安値/高値 10199.73─10293.89 安値/高値 10190─10290
出来高(万株) 205691 出来高(単位) 36195
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[東京 13日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反発。米連邦公開市場委員会
(FOMC)など材料待ちのなかこう着感の強い展開が続いたが、若干ながら円安が進ん
だことで、徐々に上値を伸ばし高値引けとなった。中国が6度目の預金準備率引き上げを
決定したことの影響は限定的だったが、利上げ懸念はくすぶっているという。次回FOM
Cでの政策変更を予想する声は少ないが、上昇する米金利に対し声明などで抑制に向けた
メッセージがあるか注目されている。
東証1部騰落数は値上がり1354銘柄に対し値下がり207銘柄、変わらずが103
銘柄。東証1部の売買代金は1兆3050億円。
中国は今年6度目の預金準備率引き上げを決めたが、上海総合株価指数<.SSEC>が堅調
だったこともあって影響は限定的。中国関連株であるコマツ<6301.T>や日立建機<6305.T>
など建機株もしっかりだった。
ただ市場では利上げではなく、預金準備率の引き上げだったことからアク抜け感は出て
いないとの指摘も多い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資情報部長の藤戸則弘
氏は「年内の50ベーシスポイント(bp)の利上げの可能性も残っている。消費への悪
影響を防ぐために25bpずつの利上げとなるかもしれないが、物価上昇の状況からみて
さらなる金融引き締めは避けられない」と述べる。一方、年内利上げの確率は低下した
が、個人消費が膨らむ2月初旬の旧正月前の利上げは十分あり得るとの見方も出ている。
ただ全体的には14日のFOMCを前に様子見気分も強い。米市場では金利上昇が続い
ており、「量的緩和第2弾を決めたばかりであり、次回FOMCでは政策変更はないとみ
られているものの、声明などで米金利上昇に対する言及があるか注目されている」(国内
証券投資情報部)との声があった。
個別では、角川グループホールディングス<9477.T>が大幅続落。10日、11月の取締
役会で決議した自己株式の取得を中止すると発表したことが嫌気されている。
一方、塩水港精糖<2112.T>がストップ高。抗がん剤をがん細胞に効率よく送り、副作用
も軽減する新たな「がんミサイル療法」を開発したと発表し材料視されている。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)