27日の米国市場はメモリアルデーのため休場となった。28日午後6時23分時点でWTI原油先物は0.78%高の59.09ドル、ブレント原油は0.22%高の68.92ドルを付けている。
トランプ米大統領は今週訪日し、安倍首相との共同記者会見の場で米中協議に関し合意の用意はまだないと述べている。
「中国は再交渉する前に合意しておくべきだったと考えているはずだ」とし、「中国は合意を望んでいるが、我々はまだ準備が整っていない」と述べた。
両国が世界の2大原油消費国であり、原油需要の鍵を握っていることからも米中貿易摩擦の状況は原油市場に大きく影響している。
トランプ大統領はイランの政権交代を望んでいないとも述べ、ペルシャ湾での米国との軍事的緊張の懸念は緩和された。
一方、年初から続くOPECの減産により原油価格はなお支えられている。
ロシアを含むOPECプラスは6月に原油生産方針を協議する見通し。