[ワシントン 8日 ロイター] - 米共和党のマコネル上院院内総務は8日、バイデン大統領に書簡を送り、今後は債務上限の引き上げで民主党を支援しないと表明した。
米上院は7日、連邦債務上限を一時的に拡大する法案を50対48の賛成多数で可決し、下院に送付した。下院は同法案を12日に採決する。
議会は12月までに中・長期的な解決策を模索する必要があるが、マコネル氏は、これだけの時間的な猶予があれば、民主党は財政調整措置を通じて債務上限を引き上げられるだろうと主張。
民主党は債務上限引き上げで同措置を活用することを拒否している。
マコネル氏は大統領に宛てた書簡で、民主党のシューマー上院院内総務が、共和党は「危険でリスクの高い党派的な駆け引き」を仕掛けたと発言したことに言及。
「シューマー上院議員のヒステリーと、またもや巨額の無謀な党派的な歳出法案が米国人を傷つけ、中国を助けるという私の重大な懸念を踏まえ、私は今後一切、民主党のずさんな運営の後始末には関わらない。その点を明確にするためにこの書簡を書いた」と述べた。