[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で、銀行株が堅調な展開だ。前日は米金利が低下したものの、日銀が大規模緩和の副作用を点検するとの一部報道があり、「政策の追加修正への思惑が出ている」(国内証券のストラテジスト)とされ、金利上昇による収益改善期待が買い材料となっている。
三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、はそれぞれ一時約3%超高となった。
12日付読売新聞は、日本銀行が17─18日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検すると報じた。同報道によれば、昨年末の政策修正後も市場金利にゆがみがあるためで、悪影響を減らして緩和的な金融環境を維持し、物価高の下での投資や消費を支えるという。債券市場での金利の形成や短期金利の状況を確認するとし、国債の購入量の調整などで市場のゆがみを是正できるかを見極め、必要な場合は追加の政策修正を行うとしている。