みずほ証券は金曜日、クアルコム（NASDAQ:QCOM）の目標株価を前回の180ドルから240ドルに引き上げ、「買い」のレーティングを再表明した。同社のアナリストは、6月期の売上高予想を92.1億ドル、EPS予想をコンセンサス通りの2.25ドルに据え置いた。
2024年9月期の予想は、売上高384億ドル、1株当たり利益9.95ドルと、コンセンサスの383億ドル、9.91ドルをわずかに上回る。
今後については、アナリストは2025会計年度の予想を調整し、コンセンサスの売上高423億ドル、EPS11.34ドルに対し、売上高予想を423億ドルから429億ドルに、EPSを11.07ドルから11.36ドルに引き上げた。
2026年度の予想も修正され、コンセンサスの売上高450億ドル、EPS12.52ドルに対し、売上高予想は451億ドルから464億ドルへ、EPSは12.18ドルから12.57ドルへ引き上げられた。
新たな目標株価240ドルは、2026会計年度の推定1株当たり利益の19.1倍に基づいており、株価収益率23倍で取引されている半導体指数に対するディスカウントとなる。クアルコムは、携帯電話端末の販売が引き続き好調であること、2026会計年度までに売上高が40億ドルに達すると予測される自動車事業の拡大、450億ドル相当の自動車設計の獲得に向けた強力なパイプラインなど、複数の要因により、市場において優位なポジションを維持していると考えています。
さらに、クアルコムは、携帯端末向けのSnapdragon 8 Gen 3とPC向けのSnapdragon Elite Xの導入により、エッジAIの成長から恩恵を受けると予想されます。財務見通しは、クアルコムの強力なキャッシュ創出力によってさらに裏付けられており、年間100億ドル以上のフリーキャッシュフローが見込まれています。
InvestingPro社の見解
みずほ証券がクアルコム（NASDAQ:QCOM）の目標株価と見通しを更新したことを受け、InvestingPro社の最新データが投資家にさらなる背景を提供します。クアルコムの時価総額は2,285億6,000万ドルと堅調で、業界における大きな存在感を反映している。同社の株主還元へのコミットメントは、2023年第1四半期時点の過去12カ月間の配当成長率6.25%という顕著な数字からも明らかであり、21年連続で増配していることも印象的である。この一貫した配当金の支払い実績は、クアルコムの財務の回復力と株主へのコミットメントの証です。
クアルコムのPER（株価収益率）は現在27.39倍で、特に21人のアナリストが来期の業績を上方修正していることを考慮すると、投資家の将来の収益成長への期待がうかがえます。この楽観的な見方は、同社の株価パフォーマンスにも反映されており、1ヵ月の株価トータルリターンは23.99%と大きく、1年間の株価トータルリターンは84.7%とさらに目覚ましく、投資家の強い信頼感を示しています。
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