キャシー・ウッドが運用するARK ETFは2024年5月31日（金）、ハイテクとバイオテク・セクターに注目した重要な取引を行った。買いをリードしたのはキャシー・ウッドのARKKで、PagerDuty Inc (NYSE:PD)の857,990株（約1540万ドル相当）を買い越し、この日最大の買い越しとなった。この動きは、デジタル・オペレーション管理を専門とするクラウド・コンピューティング企業に対するアークの強い信任を示すものだ。
バイオテクノロジーの分野では、アークはCRISPR Therapeutics AG (NASDAQ:CRSP)のポジションを45,572株（246万ドルの投資）増加させた。この買付は、アークが遺伝子編集技術に関心を持ち続けていることを強調するもので、この分野は彼らの投資戦略の柱となっている。
売り手側では、アークはズーム・ビデオ・コミュニケーションズ（NASDAQ:ZM）の341,884株（2,060万ドル以上）を売却した。この売却は、パンデミック（世界的大流行）によるリモートワークの急増の中、以前から人気を博していたビデオ会議大手の大幅な後退を意味する。
その他の注目すべき取引には、パシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア・インク（NASDAQ:PACB）の31,0566株を約602,498ドルで購入したことや、ビーム・セラピューティクス・インク（NASDAQ:BEAM）の株式を継続的に積み立て、83,987株を200万ドル以上で追加購入したことなどがある。
ARKの取引パターンは、革新的な企業、特にバイオテクノロジー分野への注目の高まりを示唆している。ビーム・セラピューティクスやCRISPRセラピューティクスなどの一貫した買いは、遺伝子編集技術に対する強気の見通しを示している。
また、イン テリア・セラピューティクス（NASDAQ:NTLA）は5万6,357株、ガーダント・ヘルス （NASDAQ:GH）は2万9,800株がARKGに追加された。これらの取引は、上位の購入に比べれば金額は小さいが、破壊的イノベーションへの投資というARKの戦略に沿ったものである。
これらの動きに加え、ARKはNurix Therapeutics Inc (NASDAQ:NRIX)を87,606株、Verve Therapeutics Inc (NASDAQ:VERV)を115,367株、それぞれ136万ドルと592,986ドルで売却しており、ヘルスケア・セクター内でのポジションのシフトを示している。
キャシー・ウッドのARK ETFをフォローしている投資家は、変革技術への継続的な投資パターンと、Zoomのような企業へのポジションの再調整に注目するだろうが、これは市場環境の変化やARKの戦略的見通しのシフトを反映しているのかもしれない。
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