エドワーズライフサイエンス・コーポレーション（NYSE: EW）は月曜日、クリティカルケア事業をベクトン・ディッキンソン・アンド・カンパニー（NYSE: BDX）に現金42億ドルで売却することで最終合意に達した。この取引は、同事業の12ヵ月後（TTM）の売上高の約4.4倍と評価される。
エドワーズライフサイエンスは12月の投資家説明会で、同事業のスピンオフを模索する意向を示していた。しかし、同社はギアを変更し、代わりに売却を選択した。2024年末までの取引完了の見込みは、スピンオフのために設定された当初のスケジュールと一致する。エドワーズは、この取引が計画通りに完了すれば、2024年の調整後1株当たり利益（EPS）に与える影響はごくわずかだと予想している。
税引き後の売却収入は戦略的成長投資に充てられる。エドワーズライフサイエンスは、心臓疾患の治療技術、特に大動脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁をターゲットとした技術への規律ある投資を継続するとともに、インターベンショナル心不全の新たな治療領域の開拓を計画している。
今回の売却により、2025年のエドワーズの財務内容も強化される見込みだ。ベクトン・ディッキンソンのプレスリリースでは、買収した事業が調整後粗利益率（GM）60％以上、調整後営業利益率（OM）25％以上を達成すると予測している。これは、エドワーズの2023年度の全社平均GM77.1％、OM28.9％とは対照的である。この取引の完了により、エドワーズのマージンプロファイルは今後強化されると予想される。
InvestingProの洞察
エドワーズライフサイエンス・コーポレーション（NYSE: EW）がクリティカルケア事業の売却を進める中、投資家や関係者は同社の財務状況と市場ポジションを注視している。InvestingProのリアルタイムデータによると、エドワーズライフサイエンスの時価総額は523.6億ドルで、業界における同社の存在感の大きさが際立っている。同社のPERは36.76倍で、高い利益倍率で取引されているにもかかわらず、投資家が将来の成長を期待している可能性を示唆している。特筆すべきは、過去6ヵ月間に株価が大きく上昇し、27.11％のリターンを記録したことで、投資家の堅調な信頼が反映されている。
経営面では、エドワーズライフサイエンスは強固な財務基盤を示しており、2024年第1四半期時点の過去12ヵ月間の売上総利益率は76.63%という驚異的な数字を記録している。これは、効率的な経営と潜在的に良好な収益性の見通しを示している。さらに、InvestingPro Tipsによれば、利払いを十分に賄える安定したキャッシュフローを生み出す能力は、財務安定の心強い兆候である。
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