水曜、シティは債券の電子取引プラットフォームの大手であるマーケットアクセス・ホールディングス・インク（NASDAQ:MKTX）の買いレーティングと310.00ドルの目標株価を再確認した。同社の評価は、マーケットアクセスが1日平均取引高（ADV）指標を開示したことを受けたもので、さまざまなセグメントでさまざまなパフォーマンスが示された。
MarketAxessは総クレジットADVを134億ドルと報告し、前四半期比では4%減少したが、前年同期比では11%増加した。ハイグレード（HG）のADVは61億ドルで、前四半期比7%減少したが、前年同期比では6%増加した。逆に、ハイ・イールド（HY）のADVは減少し、前四半期比8％減、前年同期比13％減の13億ドルとなった。
報告書では、新興市場（EM）の取引活動はここ数カ月に比べて軟化したが、それでも前年同月比では32％の堅調な伸びを示したと強調した。また、ユーロ債の取引活動はプラス傾向にあり、前四半期比12%増となった。
MarketAxessのハイグレード債の市場シェアは18.6%で、4月の17.9%、2023年5月の20.2%に比べ、予想と一致した。しかし、ハイ・イールド債券の市場シェアは12.8%と、4月の13.9%、2023年5月の16.7%という予想値を下回った。この結果は、クレジット・スプレッドのボラティリティが低かったことと、当月の発行が好調であったことに起因する。
同社の分析によると、一部のセグメントでは減少が見られたものの、全体的な活動は前年比で堅調を維持し、特定の分野では最近の傾向と比較して堅調なパフォーマンスを示した。
その他の最近のニュースとして、マーケットアクセス・ホールディング スは、2024年5月の1日当たり平均取引高（ADV）が前年同月比13.5％増の 322億ドルに達したと報告した。この増加は、取引プロトコルとワークフローツールの進歩に伴うもので、ポートフォリオの総取引高は136.2％急増した。しかし、クレジット・スプレッドのボラティリティが低下し、新規発行カレンダーに集中したことが一因となり、米国ハイ・イールドのADVと市場シェアが低下したことも指摘した。
これとは別に、キーフ・ブリュイエット＆ウッズはマーケットアクセ スの目標株価を調整し、235ドルから230ドルに引き下げた。この調整は、減収による4セントの影響にもかかわらず、同社の予想を上回る最近の業績を受けたものである。
最後に、MarketAxessは2024年第1四半期決算を発表し、総収益が4%増の2億1,000万ドル、1株当たり利益が1.92ドルとなったことを明らかにした。
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