ニューヨーク発 - グローバル・プロフェッショナル・サービス企業のアクセンチュア（NYSE: ACN）は、長期的な成長戦略の推進に向けた一連のリーダーシップ人事を発表した。今回の人事異動は、グローバル経営委員会における新たな役割を含むもので、人工知能とデジタル変革の時代をリードするアクセンチュアの継続的な取り組みの一環である。
2024年12月1日付で、現在ビジネス・コマーシャル・ファイナンスを率い、前インベスター・リレーションズ部門の責任者であるアンジー・パークが新最高財務責任者（CFO）に任命される。パークは、36年間在籍し、2025年3月31日に退任するKCマクルーアの後任となる。
マウロ・マッキは2024年9月1日付で欧州・中東・アフリカ（EMEA）担当最高経営責任者に就任する。マッキはジャン・マルク・オラニエの後を継ぎ、EMEA担当会長に就任する。マッキのリーダーシップにより、ICEG（イタリア、中欧、ギリシャ）市場ユニットは力強い成長を遂げた。
アンジェラ・ビーティは2024年9月1日付でチーフ・リーダーシップ・ヒューマン・リソース・オフィサーに就任する。アクセンチュアのグローバル・タレント戦略をリードしてきたビーティは、2025年3月1日に退任する同じく長年のリーダー、エルリン・シュックの後任となる。
テクノロジー部門においては、カーティク・ナレインがチーフ・テクノロジー・オフィサーに、バスカル・ゴッシュがチーフ・ストラテジー＆イノベーション・オフィサーに就任する。なお、ポール・ドーガティは引き続きパートタイムでシニア・テクノロジー・アドバイザーを務めます。
また、アクセンチュアの市場モデル進化の一環として、江川淳と関戸良治は2024年9月1日付でアジア太平洋地域の共同CEOに就任する。現在北米CEOのマニッシュ・シャルマは、米国、カナダ、中南米を含む米州を率いる。
アクセンチュアのジュリー・スウィート会長兼CEOは、アクセンチュアの戦略的方向性において中心的な役割を担い、将来の成長を牽引する可能性があるとして、任命されたリーダーたちに対する熱意を表明した。また、次世代リーダーの育成に貢献し、指導してくれた退任する役員たちにも感謝の意を表した。
その他の最近のニュースでは、アクセンチュアは多くの動向の対象となっている。TDコーウェンはアクセンチュアの見通しを修正し、企業支出の減速を懸念して目標株価を350.00ドルから294.00ドルに引き下げた。アクセンチュアの第3四半期決算を警戒しつつ、同社株の「ホールド」レーティングを維持している。BofA証券もアクセンチュア株の目標株価を「買い」を維持しながらも365ドルに修正している。
ビジネス面では、アクセンチュア・ソングがランスタッドNVのグローバル・クリエイティブ・エージェンシーおよびコンテンツ・エージェンシーに任命され、同社のブランド・ポジショニングとマーケティング・コミュニケーションの強化を目指す。さらにアクセンチュアは、ハイテク産業向け組込みソフトウェアのスペシャリストであるTeamexpat社を買収し、デジタル・エンジニアリング・サービスを強化することを発表した。
投資分野では、オクラホマ州第1選挙区のケビン・ハーン下院議員が1,001～15,000ドル相当のアクセンチュア株を購入した。この購入は、ヘルン・ファミリー・リボーカブル・トラストの証券投資口座を通じて行われた。以上、アクセンチュアに関する最近の動きを紹介し、投資とビジネスの両分野でアクセンチュアが積極的な役割を果たしていることを浮き彫りにした。
インベスティング・プロの洞察
アクセンチュア（NYSE: ACN）は、デジタル時代における成長を推進するためにリーダーシップの転換を図っており、同社の財務の健全性と市場パフォーマンスは依然として投資家の注目の的となっている。ITサービス業界の有力企業であるアクセンチュアは、過去4年連続で増配を実施し、20年連続で配当を維持するなど、株主還元へのコミットメントを表明しており、財務の回復力と安定したキャッシュフローの指標となっている。
InvestingProのデータによると、アクセンチュアの時価総額は1,850億ドル、株価収益率（PER）は26.32で、市場に対して割高なバリュエーションであることを示唆している。しかし、2024年第2四半期時点の過去12ヶ月間の調整後PERを見ると24.08となっており、バリュエーションは若干緩やかになっている。これは、過去12ヵ月間一貫して利益を上げてきた企業の成長と安定のバランスを求める投資家にとって魅力的かもしれない。
最近の市場のボラティリティにもかかわらず、アクセンチュアの株価は総じて価格変動が小さく、不透明な市場環境の中で安定した投資を求める投資家を安心させる可能性がある。さらに、同社株は52週安値付近で取引されており、長期投資家にとってより魅力的なエントリー・ポイントを提供する可能性がある。これらの要因に加え、戦略的リーダーシップの交代を考慮すると、アクセンチュアはAIとデジタル・イノベーションの将来の展望を効果的にナビゲートする立場にあると思われる。
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