サンディエゴ - AIを活用したポイントオブケア検査と治療薬に特化したヘルスケア企業であるアイノス・インク（NASDAQ:AIMD、AIMDW）は、感染症の迅速な検出を可能にするAI Nose技術を活用した「アイノス・フローラ」デバイスの臨床試験が大きく進展したことを報告した。現在、台湾の4つの主要医療センターで試験中の同装置は、75例の臨床試験を完了し、次世代製品の開発に貴重なデータを提供している。
Ainos Floraデバイスは、女性の細菌、真菌、性感染症を非侵襲的に検出するために設計されている。同社は、より多くの実世界データをアイノスAIモデルに統合することで、AIアルゴリズムモデルの精度が向上したことを発表した。高度なデータ処理技術を用いることで、個人差や環境差に対応し、装置の信頼性を高めている。
Ainos社は、ウイルス感染を含む検査機能を拡張するため、NVIDIA CUDA技術を組み込んだAinos Floraのアップグレード版を開発中である。次世代デバイスは、家庭での検査用に調整されており、ユーザーは専門医の支援なしに正確な結果を得ることができる。設計と実験室での試験段階は第3四半期に終了し、臨床試験は第4四半期に開始される予定である。
アイノスの取締役会長兼社長兼最高経営責任者（CEO）である蔡春賢（エディ）は、膣の健康とSTIのための利用しやすく迅速な検査ソリューションの必要性を強調し、特に米国では若年成人の新規STI感染率が高いことを指摘した。
アイノスのイノベーションへのコミットメントは、AIと診断ツールのためのデジタルノーズセンサーの統合に焦点を当てた、50以上の承認済みおよび出願中の特許ポートフォリオに表れている。
この記事の情報はプレスリリースに基づいています。
InvestingProの洞察
アイノス・インク（NASDAQ:AIMD）は、進歩と臨床試験の真っ只中、ヘルスケア・テクノロジー分野で前進する中で、大きな財務上の課題に直面している。同社は多額の負債を抱えながら事業を展開しており、粗利益率の低迷が投資家にとって懸念材料となっている。アイノスは手元資金を急速に枯渇させており、短期債務が流動資産を上回っていることから、潜在的な流動性リスクがある。
株価パフォーマンスの観点からは、AIMDは圧力を受けており、株価は52週安値付近で取引され、過去6ヵ月間に大幅な下落を経験している。同社のバリュエーションは、フリー・キャッシュフロー利回りの低さを示唆しており、株価の成長性を検討する者にとっては赤信号だ。さらに、アイノスは過去12ヶ月間利益を上げておらず、同社が直面する財務上のハードルをさらに強調している。
InvestingProデータの指標は、2024年第1四半期時点の過去12ヶ月の時価総額がわずか533万米ドル、株価収益率（PER）がマイナス0.37と、同社の不安定な状況を浮き彫りにしている。さらに、収益は大幅に縮小しており、同期間で97.31％の減少を示している。これらの指標は、AIヘルスケア市場において革新に努めるアイノスの財務の不安定さと今後の課題を浮き彫りにしている。
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