みずほ証券は22日、東南アジアのライドヘイリングおよびデリバリー大手、NASDAQ:GRABのカバレッジを開始し、楽観的な見通しを示した。同社はグラブ・ホールディングスをアウトパフォームとし、目標株価を5.00ドルとした。このポジティブなスタンスは、東南アジア市場におけるオンデマンド・モビリティとデリバリー・サービスの長期的な成長見通しによるものである。
みずほによると、Grabは市場リーダーとして、規模の経済とネットワーク効果の恩恵を受けるのに有利な立場にある。これらの要因によって、同社はより大きな市場シェアを獲得し、同時にユニットエコノミクスを改善することができると予想される。同社の見通しは、時間の経過とともにより合理的になることが予想される競争によってさらに強化される。
みずほの予測では、グラブの今後3年間のEBITDAの年平均成長率（CAGR）は約80%となっている。この予測は、Grabの業績に対する自信と、現在26年度予想コアEBITDAの11倍という魅力的なバリュエーションを裏付けている。
アナリストは、Grabの株価は同業他社に比べてかなり割安で取引されていると指摘する。この割安感は、大株主からの売り圧力と、FY24の投資増をめぐる懸念という2つの主な要因に起因している。しかし、みずほは、これらは構造的な問題ではないため、同社の長期的なポジティブな見通しを損なうものではないとみている。
その他の最近のニュースでは、グラブ・ホールディングスの業績躍進が目立っている。2024年第1四半期の売上高は前年同期比24％増の6億5300万ドルに達した。この成長は、すべての事業セグメントにわたる強化に起因する。グラブはまた、月間取引ユーザー数が3,800万人と新記録を達成し、オンデマンドの商品総額（GMV）が前年同期比21％増の42億ドルに拡大したことも発表した。
バークレイズ・キャピタル、エバーコアISI、バーンスタインなどのアナリストは、Grabのポジティブな評価を維持している。同社の一貫したEBITDA成長、収益ガイダンスの増加、堅実なユーザーベースの拡大が強調されている。バークレイズはGrabにオーバーウェイトのレーティングを、エバーコアISIとバーンスタインはアウトパフォームのレーティングを維持している。
グラブの金融サービス部門は53％の増収を示し、調整後EBITDA損失は前年同期比で34％縮小した。季節的な弱さにもかかわらず、デリバリー・サービスは中期的にマージンを拡大すると予想される。同社はまた、通期の調整後EBITDAガイダンスを2億5,000万ドルから2億7,000万ドルに引き上げ、この楽観的な見方は、モビリティ分野における旺盛な需要、コストの最適化、業務効率の改善によるものだとしている。
InvestingProの洞察
InvestingProのデータは、時価総額約139.1億米ドルのグラブ・ホールディングス（NASDAQ:GRAB）の詳細な財務状況を描いている。同社の積極的な成長戦略は、2024年第1四半期時点の過去12ヶ月間の収益成長率43.76%という印象的な数字に反映されている。これは、みずほの、同社の東南アジア市場での規模拡大と資本活用能力に対する前向きな見通しと一致している。PERがマイナス44.71であることからも分かるように、同社は過去12ヶ月間、利益を上げていないにもかかわらず、投資家は高い収益成長率が将来の潜在的な収益性を示していると考えるかもしれない。
InvestingProの2つのヒントは、グラブの主要な財務面を強調している：同社は貸借対照表上で負債よりも多くの現金を保持しており、強力な流動性を示唆し、流動資産は短期債務を上回っており、同社が当面の負債をカバーする能力を示している。株主への配当支払いがないため、インカム重視の投資家は敬遠するかもしれないが、堅調な成長見通しは長期的な投資視野を持つ投資家にアピールする可能性がある。さらに詳しい分析にご興味のある方は、インベスティング・プロがグラブに関するヒントを提供しており、年間または隔年のプロおよびプロ＋購読料がさらに10％割引になるプロモコード「PRONEWS24」を使って調べることができる。
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