ホノルル発-太平洋を代表する米国海運会社マトソン社（NYSE: MATX）は、四半期配当を普通株式1株当たり0.34ドルに増額すると発表した。この増配は前回の配当から6.3％増となり、2024年8月1日現在の株主名簿に登録された株主に対し、2024年9月5日に支払われる。
マット・コックス会長兼最高経営責任者（CEO）は、今回の増配はマトソン社にとって12年連続の増配を意味すると強調した。増配の決定は、同社の堅調な業績と長期的なフリー・キャッシュ・フローの持続的成長に対する自信を反映したものである。
コックスは、余剰資本を株主に還元するというマトソン社の誓約を再確認した。この戦略には、投資適格のバランスシートを維持するという枠組みの中で、配当金に続く自社株買いを実行する一方で、事業維持や成長機会への投資も含まれる。
1882年に設立されたマトソン社のサービスは、ハワイ、アラスカ、グアム、その他ミクロネシアの島嶼地域の経済にとって極めて重要であり、不可欠な海上貨物輸送を提供している。同社はまた、中国からカリフォルニア州ロングビーチへの迅速輸送、沖縄、日本、南太平洋の島々へのサービス、アラスカからアジアへの輸出も行っている。
マトソン社の船隊はコンテナ船、コンテナ船とロールオン／ロールオフ船の組み合わ せ船、特注設計のバージ船で構成されている。マトソンロジスティクスを通じて、北米全域およびアジアへの輸送ネットワークを拡大し、さまざまなロジスティクスサービスを提供している。
この発表文はプレスリリースに基づくものであり、一定のリスクと不確実性を伴う将来の見通しに関する記述を含んでいます。これらの記述は将来の業績を保証するものではなく、これらの将来予想に関する記述に影響を与えうる要因を開示しているSECへのマトソン社の提出書類とともに評価されるべきものです。マトソン社は、提供された将来見通しに関する記述を更新することを約束するものではありません。
その他の最近のニュースとして、マトソンコーポレーションは2024年第1四半期決算を発表し、海上輸送部門は予想を上回り、ロジスティクス部門は予想を達成したことを明らかにした。ハワイとアラスカの取扱量が減少し、中国航路の取扱量も若干減少したものの、中国航路の平均運賃は上昇し、業績見通しにプラスに寄与した。
同社は通期見通しを上方修正し、2023年の連結営業利益は3億4,280万ドルと、主に海上輸送部門が牽引する形で小幅な増益を見込んでいる。
決算に加え、マトソン社は約440万株を約4,890万ドルで買い戻した。同社の第2四半期の営業利益は、海上輸送部門が2023年を上回ると予想される一方、ロジスティクス部門は下回ると予想される。2024年から2026年にかけての設備投資計画は、アロハクラスの船舶と市場機会に焦点を当て、引き続き安定している。
これらは最近の動向であり、市場の課題にもかかわらず、同社の回復力を強調するものである。マトソン社はまた、M&Aの可能性を模索し、中国での競争力を維持し、気候変動排出量の削減に取り組んでいる。同社のアプローチは、現在の事業と将来の成長見込みの両方を管理する積極的な姿勢を示唆している。
インベスティング・プロの洞察
マトソン社（NYSE: MATX）の最近の増配発表を受けて、InvestingProを利用して同社の財務を深掘りすると、同社の株主フレンドリーな行動を支える強固な基盤が明らかになった。
マトソン社の堅実な実績は、経営陣の積極的な自社株買い戦略に反映されており、同社の評価と将来性への自信を示している。さらに、10年連続の増配は、株主還元に対するマトソン社のコミットメントを示すものである。
InvestingProのデータは、時価総額44億9000万ドル、株価収益率（PER）15.12というマトソン社の強固な財務状況を示している。2024年第1四半期時点の過去12ヵ月間の調整後PERは14.73と、さらに魅力的な水準にある。さらに、同期間の売上総利益率は20.13%と健全で、効率的なオペレーションと強力な価格決定力を示している。
過去1年間のリターンは71.5％、過去3ヶ月間のリターンは16.36％と、投資家にとってマトソン社の株価は心強い。これらの数字は、同社の力強い市場実績と継続的成長の可能性を示している。
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