BTIGは、MercadoLibre (NASDAQ: MELI)の株価見通しを更新し、目標株価を従来の2,025ドルから2,250ドルに引き上げる一方、同銘柄の買いを維持している。
同社は、MercadoLibreの第2四半期におけるブラジルでの好調な業績を強調し、eコマースとフィンテックの両分野での大幅な市場シェア拡大を指摘した。
MercadoLibreはブラジルの現地通貨ベースで商品総量（GMV）成長率36％を達成し、これは他の市場の成長率の3倍と推定される。
その結果、ブラジルにおける同社のeコマース市場シェアは41.1%に上昇し、前期比0.5%増、前年同期比4.7%増となった。これは、MercadoLibreがブラジルのeコマース部門で消費された増加分の3分の2近くを獲得し、市場全体のシェアを上回ったことを示している。
BTIGはまた、ラテンアメリカのマクロ経済状況がまちまちであるにもかかわらず、ブラジル、メキシコ、アルゼンチンの実質賃金が上昇傾向にあることや、デジタル化の傾向が強いことも、MercadoLibreに対する強気のスタンスを後押ししていると指摘した。さらに同社は、シエロのデータによると、6月と7月にブラジルで電子商取引が堅調に推移したことを指摘している。
目標株価の改定は、財務予測の更新によっても裏付けられており、BTIGは24/25年度のGMV予測をそれぞれ505億ドルから506億ドル、547億ドルから567億ドルに引き上げている。24/25年度の新たなEPS予想は37.12ドルと42.49ドルから39.24ドルと47.58ドル。目標株価2,250ドルは、同社のFY26予想EPSの36倍の倍率に基づいており、これはMercadoLibreの現在のフォワードPER倍率42倍に対して約15％のディスカウントとなる。
その他の最近のニュースでは、MercadoLibreは2024年第2四半期に好調な業績を示し、売上高は前年同期比40%増の51億ドルに達した。
純利益率も過去8年間で最高の10.5％を記録した。特にコマース事業ではブラジルとアルゼンチンでの伸びが大きく、フィンテック・サービス事業では月間アクティブ・ユーザーが急増し、5,000万人を突破した。また、MercadoLibre は当四半期中に 160 万枚のクレジットカードを新規発行した。
貸倒引当金の計上によりEBITマージンは縮小したものの、同社はブラジルとメキシコで市場シェアを拡大し、クレジットカード事業と広告におけるAI導入が好結果をもたらしたと報告した。同社は今後の成長について楽観的な見方を崩しておらず、ロジスティクスへの投資やテキサス州に新設したフルフィルメント・センターなど、さらなる事業拡大に向けた戦略的取り組みに注力している。
インベスティングプロの洞察
BTIGの楽観的な見通しに加え、InvestingProのデータによると、MercadoLibreの時価総額は1,016億8,000万ドルと堅調で、eコマースとフィンテック分野での大きな存在感を反映している。過去12ヶ月間の収益成長率は37.27%に達し、同社の急速な拡大と市場シェア獲得能力をさらに強調している。さらに、MercadoLibreの売上総利益率は54.7%と健全な水準にあり、競争の激しい状況下での同社の効率性と強力な運営実績を示しています。
InvestingProのヒントでは、MercadoLibreの財務の健全性が強調されており、同社は負債よりも多くの現金を保有しており、これは安定した投資を探している投資家にとって明るい兆しです。さらに、同社の株価は現在、高い利益倍率で取引されており、これは成長見通しに対する市場の信頼を示す可能性がありますが、株価のボラティリティを考慮すると、投資家は目を離すべきではありません。より包括的な分析を求める人のために、InvestingProはMercadoLibreについて合計19の追加ヒントを提供しており、同社のプラットフォームを通じて利用できる。
これらの洞察は、アナリストが最近来期の業績を上方修正したという事実と相まって、MercadoLibreが成長軌道を維持するのに十分な位置にあることを示唆している。このように、投資家はMercadoLibreが、同社の強力なファンダメンタルズとそれを取り巻くポジティブな市場センチメントを反映し、ポートフォリオにとって魅力的なオプションであると考えるかもしれない。
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