木曜日、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RY:CN) (NYSE: RY)の目標株価は、BMOキャピタルによって151.00カナダドルから165.00カナダドルに引き上げられた。今回の調整は、アナリスト予想とコンセンサス予想の両方を上回った同行の決算報告を受けてのもの。ロイヤル・バンク・オブ・カナダの調整後希薄化後1株当たり利益（EPS）は3.26ドルとなり、予想の2.93ドル、2.95ドルを大幅に上回った。
業績が上振れしたのは、同行のいくつかの部門が好調だったためである。特に、コーポレート＆インベストメント・バンキング部門を含むキャピタル・マーケッツ部門と、運用資産残高（AUM）増加の恩恵を受けたウェルス部門が好業績に大きく貢献した。
さらに、カナダの個人・商業（P&C）バンキング部門はリスク調整後利ざやが拡大し、保険部門はIFRS第17号が適用されたこともあり、予想を上回る業績を達成した。
また、将来の潜在的な信用損失をカバーするために積み立てられた資金である信用損失引当金（PCL）も、全てのセグメントで予想を下回った。しかし、当行は2025年度にはPCLが増加するとのガイダンスを示している。
このような状況にもかかわらず、当行の財務体質の重要な指標である普通株式Tier1（CET1）比率は13.0%と堅調を維持し、調整後自己資本利益率（ROE）は16.3%と堅調であった。
目標株価を165.00カナダドルに引き上げる決定は、13.0倍という高い目標倍率に基づいている。アウトパフォームのレーティングが維持されているのは、報告された業績の上振れと好調なセグメント業績を受けたアナリストの株価に対するポジティブな見方を反映している。
インベスティングプロの洞察
ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RY:CN) (NYSE: RY)がBMOキャピタルから目標株価の引き上げとアウトパフォームのレーティングで信任を受ける中、InvestingProの洞察が投資像に更なる深みを加える。
同行の株主還元へのコミットメントは明らかで、14年連続で増配した実績があり、52年間も配当を維持している。この一貫性は、同行の安定性と、インカム重視の投資家にとって魅力的であることを裏付けている。
InvestingProのデータによると、時価総額は1,680億7,000万ドル、PERは13.87倍と妥当な水準にあり、伝統的な収益ベースでは割高ではないことが分かる。2024年第3四半期現在、同行の過去12ヶ月間の収益成長率は14.81%に達しており、金融事業を効果的に拡大する能力を示している。さらに、アナリストが来期の業績を上方修正したことから、同行の将来の業績を取り巻く楽観的な見方は明らかだ。
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