DA Davidsonは、クラウド・ソフトウェア企業のDOMO (NASDAQ: DOMO)の見通しを調整し、株価の中立レーティングを維持しながら、目標株価を前回の7.00ドルから8.00ドルに引き上げた。この変更は、同社が予想を上回る2025年度第2四半期決算を発表したことを受けたもの。
同社の第2四半期の業績は、トップ・ボトムラインともに上回ったことで注目された。この好結果が目標株価の修正につながった。好調な四半期にもかかわらず、DA Davidsonは、競争の激しいビジネス・インテリジェンスおよびアナリティクス市場におけるDOMOの地位については慎重な姿勢を崩していない。
同社によると、DOMOの経営陣は、進化するデータとAIの展望における同社の可能性について楽観的な見方を示した。この楽観的な見方は、スノーフレイクやデータブリックスといったクラウドデータウェアハウス（CDW）とのパートナー関係の発展にも一因がある。これらのパートナーシップは、同社が業界内での成長と適応を目指す上で非常に重要であると見られている。
しかし、同社のアナリストは、DOMOにとって潜在的な課題、特にビジネス・インテリジェンスとアナリティクスのレイヤーにおける競争上の位置づけを指摘している。同アナリストは、より広範なクラウドデータプラットフォームがデータスタックの最上位に拡大するにつれ、DOMOの市場スタンスに影響を与える可能性があると指摘した。
まとめると、目標株価の修正はDOMOの最近の業績と将来の機会に対するポジティブな見方を反映したものである一方、DA Davidsonの中立的なスタンスは、同社が競争環境を効果的にナビゲートする能力に対する留保のレベルを示している。
Domo,Inc.は2025年度第2四半期決算を発表し、前年同期比2％の微減にもかかわらず、ガイダンスを上回る7,840万ドルの総売上高を達成した。
この売上は、全体の90%を占めるサブスクリプション収入によるところが大きい。TD Cowenは、この決算を受けてDomoのスタンスを調整し、目標株価を前回の8ドルから9ドルに引き上げ、レーティングは「ホールド」を維持した。
経営陣の交代では、デビッド・ジョリーが健康上の理由で最高財務責任者の職を退き、トッド・クレーンがその職に就いた。さらに、Domoは、グーグル、オラクル、IBMを含むクラウドベースのデータウェアハウスとの戦略的パートナーシップは、同社の事業戦略に不可欠であり、成長と戦略的な顧客との対話を促進してきた。
これらのパートナーシップを通じて2025年末までに5万ユーザーを達成するという目標は、同社の成長へのコミットメントを反映している。
InvestingProの洞察
DOMOに対するDA Davidsonの最新見通しを踏まえ、InvestingProの追加洞察を検討する価値がある。同社の印象的な売上総利益率は重要なハイライトであり、2023年第1四半期時点の過去12カ月間で75.72%という堅調な数字を示している。この財務健全性指標は、予想を上回る良好な第2四半期決算と一致しており、データとAI分野におけるDOMOの可能性に対する楽観的な見方を下支えしている可能性がある。
しかし、アナリストは投資家が注目すべき懸念を指摘している。特に、5人のアナリストが来期の業績を下方修正し、警戒感を示している。これはDAダビッドソンの中立スタンスと一致しており、より広範な市場センチメントと同社が直面する潜在的な逆風を反映している。さらに、時価総額が3億540万ドルで、過去12ヶ月の株価収益率がマイナスであることから、市場がDOMOの黒字転換を待ち望んでいることは明らかだ。同社の株価は乱高下しており、過去3ヶ月は強い戻りを見せたものの、過去6ヶ月は大きな打撃を受けている。
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