モルガン・スタンレーは24日、シャオミ（1810:HK）（OTC:XIACF）の株価見通しを更新し、目標株価を従来の25.50香港ドルから26.00香港ドルに引き上げ、オーバーウエートのレーティングを再確認した。
モルガン・スタンレーは、2024年上半期の業績が好調であったことから、今後の売上高と売上総利益率の見通しを修正した。
モルガン・スタンレーの分析により、シャオミの売上高予想は2024年に3%、2025年に2%上方修正された。さらに、売上総利益率の予想も調整し、2024年に0.7％ポイント、2025年に1.1％ポイント上方修正した。これらの修正により、同社の利益予想は2024年に18％、2025年に13％と大幅に引き上げられた。
このプラスの財務調整は、新たな目標株価26.00香港ドルのRI（Residual Income）に反映されている。モルガン・スタンレーのコメントでは、電気自動車（EV）業界における破壊的な力としてのシャオミの可能性に対する自信が示された。同社は、シャオミが今後12ヶ月でさらにポジティブな展開を遂げると予想している。
EV分野だけでなく、スマートフォン、AIoT（モノの人工知能）、インターネットサービスなど、シャオミの伝統的な事業も同社の成長に貢献すると予想されている。これらのセクターは、適切な成長を実現するのに十分なポジションにあると見られており、将来的に同社の株式価値を再評価するもう1つの触媒として機能する可能性がある。
その他の最近のニュースでは、シャオミ・グループが2024年中間決算で力強い成長を発表し、第2四半期の売上高は前年同期比32%増の889億人民元に達した。この成長の原動力となったのは、中核事業である携帯電話とAIoT、そして新興事業であるスマートEV分野の好調な業績である。
シャオミの呂偉炳副総裁は、同社が今年中に全世界で3,000店舗の小売店をオープンする計画や、特定の製品カテゴリーにおけるプレミアム化とスマートファクトリー開発へのコミットメントを明らかにした。
同社の携帯電話とAIoTによるコア事業の売上高は前年同期比23％増の825億人民元に達した。また、シャオミの売上総利益率は20.7％と健全で、スマートフォン部門は12.1％だった。
調整後の純利益は前年同期比20％増の62億人民元となった。同社は第2四半期に27,000台以上のシャオミSU7を納入し、通期目標を120,000台以上に修正した。
こうした最近の動向は、シャオミが技術、サプライチェーン管理、サービス改善、持続可能な経済発展に戦略的に注力していることを示している。
アップルの新型AIフォンとの競争に直面しているにもかかわらず、シャオミのスマートフォン事業は世界市場シェア14.6%を占め、IoT事業の売上高は過去最高の268億人民元に達し、前年同期比20%以上の成長を遂げた。
インベスティングプロの洞察
モルガン・スタンレーのシャオミに対する楽観的な見通しに続き、InvestingProのデータも投資家が関心を持ちそうな魅力的な指標を提示している。シャオミの時価総額は609.6億ドルで、PERは23.06倍となっており、同社の収益性に対する投資家の信頼を反映している。同社の売上高は、2024年第2四半期までの過去12ヵ月間で17.16%増と目覚ましい成長を見せており、2024年第2四半期には四半期ベースで31.97%増とさらに目覚ましい成長を見せている。これらの数字は、同社の好調な財務実績と持続的成長の可能性を裏付けている。
InvestingProのTipsは、シャオミの財務の健全性と投資の可能性をさらに豊かなものにしている。同社は負債よりも多くの現金を保有しており、財務の安定性をもたらしている（InvestingPro Tip #0）。さらに、株価は現在、目先の利益成長率に比して低いPERで取引されており、割安である可能性を示唆している（InvestingPro Tip #3）。また、シャオミはテクノロジー・ハードウェア、ストレージ、周辺機器業界では著名なプレーヤーであり（InvestingPro Tip #4）、アナリストは来期の業績を上方修正し（InvestingPro Tip #1）、同社の将来の業績について前向きな見通しを示していることも注目に値する。
より詳細な分析をお求めの投資家の皆様には、Xiaomiの財務状況や将来の見通しについてより深い洞察を提供するInvestingProのヒントもご用意しています。これらのヒントや指標は、モルガン・スタンレーの最新の評価や、従来の市場と急成長するEV業界の両方における同社の戦略的ポジショニングに貴重な文脈を提供する可能性がある。
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