パイパー・サンドラーは、コージェント・バイオサイエンシズ（NASDAQ: COGT）の株式について、第3相PEAK試験および第2相SUMMIT試験を含むコージェントの臨床試験に関する最新のアップデートを受けて、同社のスタンスが引き続きポジティブであるとして、目標株価を22.00ドルとし、オーバーウエイトのレーティングを再確認した。
コジェントは、消化管間質腫瘍（GIST）の二次治療におけるbezuの有効性を評価するフェーズ3 PEAK試験の登録完了を発表した。本試験は、事前に計画された無益性中間解析に無事合格した。本試験のトップラインデータは2025年末までに得られる予定である。
市場では様々な適応症におけるbezuの可能性に注目が集まっているが、パイパー・サンドラーはSoP（Sum of the Parts）評価において、GISTにおけるbezuの貢献度を控えめに1株当たり約4ドルと見積もっている。
同社は、結果が予想を上回れば、評価額の引き上げもあり得ると示唆している。
さらにコジェント社は、非進行性全身性肥満細胞症を対象としたbezuの第2相SUMMIT試験のスケジュールを更新した。
この試験の登録完了は2025年第1四半期となり、従来予想の第2四半期より早まる見込みである。また、トップライン結果の予定も、同年末までではなく、2025年後半に前倒しされた。
パイパー・サンドラーの報告書は、PEAKとSUMMITの両試験の最初の部分から得られたポジティブな結果を強調している。
その他の最近のニュースでは、コージェント・バイオサイエンス社が肥満細胞症治療薬ベズクラスチニブのSUMMIT試験で進展があった。この試験データにより、非進行性全身性肥満細胞症患者の症状がかなり軽減されることが明らかになった。同時に、消化管間質腫瘍を対象としたPEAK試験も進展しており、登録は2024年第3四半期までに完了する予定である。
パイパー・サンドラー社とジェフリーズ社のアナリストは、コジェント社に対するポジティブな見通しを維持している。パイパー・サンドラーは、ベズクラスチニブの有効性を評価するPEAK試験の有望なデータを強調し、オーバーウエイトのレーティングを再表明した。ジェフリーズもコジェントのカバレッジを再開し、新たな目標株価を設定し、全身性肥満細胞症の治療におけるベズクラスチニブの可能性を強調した。
InvestingProの洞察
Piper SandlerがCogent Biosciencesにポジティブな見通しを維持しているように、InvestingProのリアルタイムデータは、この銘柄を検討している投資家にさらなる背景を提供する。コジェントの時価総額は12億ドルで、負債よりも現金の方が多く、進行中の臨床試験を支える安定した財務状況を示している。これは、InvestingProのヒントの一つである、流動資産が短期債務を上回り、同社にある程度の財務的柔軟性をもたらしていることを示唆している。
しかし、アナリストが来期の業績を下方修正したため、同社の収益性には疑問が残る。これは、標準PER（-4.43）、調整後PER（2024年第2四半期時点の直近12ヵ月で-5.27）ともにマイナスであることに反映されている。こうした課題にもかかわらず、コジェントは直近1週間で7.83%、直近6ヵ月で48.55%の上昇など、直近で大きなリターンを記録しており、成長志向の投資家の関心を引く可能性がある。
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