サウスカロライナ州ロックヒル - 3D Systems (NYSE:DDD)は本日、TOTAL ANKLE Patient-Matched Guidesについて米国食品医薬品局(FDA)から510(k)承認を取得したと発表しました。このガイドはSmith+NephewのSALTO TALARISおよびCADENCE Total Ankle Systemsと併用することを目的としており、足首全置換術の精度と効率性の向上を目指しています。
Smith+Nephewとの共同開発により承認された新製品は、外科医に患者固有の3Dプリント製器具セットを提供し、個別化された手術計画とインプラントの位置決めを可能にします。この技術により、従来の非患者特異的な器具と比較して、手術手順の数、手術室での時間、および術中X線被曝を減少させることが期待されています。
3D Systemsのベン・ジョンソン副社長は、同社が25年にわたり患者適合症例をサポートしてきた実績を強調し、現在では175,000件を超えていると述べました。彼は、同社のVSP手術計画ワークフロー、選択的レーザー焼結技術、DuraForm ProX PA材料が市場での重要な差別化要因であると強調しました。
Smith+Nephewのグローバル整形外科マーケティング担当副社長であるマーク・マクマハン氏は、3D Systemsとのパートナーシップに対する熱意を表明し、手術の精度と患者の転帰向上の可能性を指摘しました。
個別化医療のパイオニアである3D Systemsは、200万個以上の医療機器インプラントを製造し、100以上のFDA承認およびCEマーク取得デバイスをサポートしています。同社のVSP手術計画ソリューションは、医療画像処理、手術計画、3Dプリンティングを組み合わせています。
Smith+Nephewとのコラボレーションは、3D Systemsの整形外科製品拡大戦略の一環です。整形外科デバイス市場は急速に成長しており、年間成長率11.2%で、2032年までに53億ドルに達すると予想されています。
3D SystemsとSmith+Nephewは、2024年9月11日から14日にカナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーで開催されるAmerican Orthopaedic Foot & Ankle Society Annual Meeting 2024にて、TOTAL ANKLE Patient-Matched Guidesを発表する予定です。
この開発は3D Systemsのプレスリリースに基づいています。
その他の最近のニュースでは、3D Systems Corporationは、ハードウェア販売の弱さにより2024年上半期の連結収益が減少したにもかかわらず、事業運営で進展を見せています。同社は歯科分野で約2億5000万ドルの契約を獲得し、新しい歯科技術の拡大計画を持っています。2024年通期の収益予測は4億5000万ドルから4億6000万ドルの間で、2024年後半の予想される売上成長に牽引されると見込まれています。
さらに、3D Systemsは2015年インセンティブプランを改定し、400万株の新しい報酬用株式を導入し、プランを2034年まで延長しました。また、同社はニューヨーク証券取引所の上場基準への準拠を回復しました。
これらの進展に加えて、金融アナリストは同社の見通しを調整しました。Lake Street Capital Markets、Loop Capital、Cantor Fitzgeraldはそれぞれの買い、保持、オーバーウェイト評価を維持しつつ、同社の目標株価を引き下げました。
最後に、グローバルエネルギー技術企業のBaker Hughesは、3D Systemsの子会社であるOqtonの製品であるアディティブマニュファクチャリング向けソフトウェアソリューション、Oqton Manufacturing OSを成功裏に導入し、効率性とコスト削減で大きな進歩を遂げました。
InvestingPro Insights
3D Systems (NYSE:DDD)のTOTAL ANKLE Patient-Matched GuidesのFDA承認に関連して、InvestingProのデータを通じて同社の財務状況と株価パフォーマンスを詳しく見ると、複雑な状況が浮かび上がります。時価総額2億6180万ドルの3D Systemsは、適度な負債水準で運営されており、流動資産が短期債務を上回っています。これらの要因は、同社が医療機器分野でイノベーションを続ける中で、ある程度の財務的安定性を提供する可能性があります。
しかし、過去1年間の株価総利回りが-61.11%と、同社の株価が大きな変動と下降トレンドを経験していることから、課題も明らかです。また、現在の株価は52週高値の28.61%でしか取引されておらず、拡大する整形外科デバイス市場における同社の回復と将来の成長に賭ける投資家にとっては潜在的な割引を示唆している可能性があります。
InvestingPro Tipsは、アナリストが近い将来の同社の収益性に対して楽観的でないこと、そして今後の期間の収益予想が下方修正されているというコンセンサスがあることを強調しています。さらに、株式のRSIは売られ過ぎの領域にあることを示唆しており、これは潜在的な買い機会を探している投資家の関心を引く可能性があります。より包括的な分析を求める投資家のために、InvestingProは3D Systemsの投資潜在性についてさらに詳しい洞察を提供する追加のヒントを提供しています。
3D Systemsには15のInvestingProヒントが利用可能であり、同社のパフォーマンス指標と株価動向についてより深い分析を提供していることは注目に値します。これらの洞察は、3D Systemsが整形外科製品の拡大とFDA承認技術の活用に乗り出す中で、同社への投資を検討している投資家にとって特に価値があるかもしれません。
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