ニューヨーク - バークレイズは産業投資銀行部門の主要幹部3名の任命を発表しました。Derek McNultyが化学部門のグローバル共同責任者に、Derek Davidsonが米州商業・住宅・産業サービス部門の責任者に、Jared Itkowitzが米州運輸・物流部門の責任者に就任しました。3名ともニューヨークを拠点とし、バークレイズのグローバル産業投資銀行部門責任者であるSpyros Svoronosに報告を行います。
McNultyは約30年のキャリアを持ち、以前米州化学部門の責任者を務めたバークレイズに復帰します。シティグループやJefferiesでの経験を活かし、DowやEastman Chemicalなどの顧客のために750億ドル以上の取引を管理してきました。
Davidsonは Morgan Stanleyからの転身で、同社ではサービス提供企業の担当責任者を務め、変革的な合併・買収や資金調達のアドバイスを行ってきました。RollinsやIron Mountainなどの顧客との取引経験があります。
15年以上バークレイズに在籍するItkowitzは、運輸・自動車関連の顧客を担当してきた実績があり、Rivianの120億ドルのIPOにも関与しました。彼の経験は運輸・モビリティ分野における戦略的取引や資本市場取引に及びます。
これらの任命は、バークレイズがグローバル産業部門を強化する取り組みの一環であり、同行の投資銀行業務の重要な部分を占めています。Svoronosは、これらの役職が顧客に最高レベルの戦略的アドバイスと実行能力を提供する上で重要であると強調しています。
バークレイズの産業グループは、KochによるIFCOの買収のアドバイザリーや、JetBlue Airwaysの32億ドルの資金調達への参加など、最近の注目すべき取引に積極的に関与しています。Dealogicによると、バークレイズは産業部門で世界第6位にランクされており、市場での影響力とパフォーマンスを示しています。
バークレイズ投資銀行は、グローバルファイナンスにおける英国中心のリーダーを目指し、個人、法人、富裕層、プライベートバンキングにわたるサービスを提供し、幅広い顧客ニーズに対応する堅固な投資銀行部門を維持しています。
このリーダーシップの刷新は、バークレイズのプレスリリースに基づいています。
その他の最近のニュースでは、バークレイズはJonathon Traer-Clarkをグローバル取引銀行（GTB）部門の米州責任者に任命しました。この戦略的な動きは、米国で事業を展開する英国および欧州企業向けの銀行のサービス提供を強化することを目的としています。国際金融と企業財務で30年以上の経験を持つTraer-Clarkは、以前Wells Fargoでマネージングディレクターを務めていました。
バークレイズのGTB部門は、大企業、金融サービス、機関投資家向けに財務ソリューション、取引銀行業務、貸付サービスを提供しています。バークレイズは、英国および欧州の顧客から米国での革新的な決済および資金管理ソリューションへの需要が高まっていることを認識しており、Traer-Clarkの専門知識を活用してこれらのニーズに対応し、クロスボーダーサービスを強化することを目指しています。
Traer-Clarkの任命に加えて、バークレイズは過去1年間で複数の戦略的な採用を行っており、その中にはJP Morganから米州決済・資金管理責任者としてArthur (Chip) Northropを迎え入れています。これらの最近の動きは、バークレイズの米州における継続的な拡大努力の一環です。
InvestingProの洞察
バークレイズが産業投資銀行部門の強化のためにリーダーシップに投資する中、同社の財務健全性は投資家にとって重要な焦点となっています。バークレイズの時価総額は約430.5億ドルで、グローバル銀行セクターにおける重要な存在感を示しています。同行の株価収益率（P/E）は現在8.57倍で、収益に比べて株価が妥当に評価されている可能性があります。
同社のパフォーマンスを見ると、バークレイズは2024年第2四半期までの過去12ヶ月間で1.06%の微減を報告しており、厳しい環境や潜在的な戦略的シフトを示唆しています。しかし、2024年第2四半期には0.46%の微増を記録し、回復力や財務軌道の転換の兆しを見せています。
株価のモメンタムを追跡する投資家は、バークレイズが2024年の年初来株価総利回りで57.23%の強い上昇を示していることに注目するでしょう。これは、最近の幹部任命を含む産業部門のアドバイザリー能力強化を目指す同行の戦略的動きと一致しています。
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