フロリダ州ボカラトン - 臨床段階のバイオテクノロジー企業であるINmune Bio Inc. (NASDAQ: INMB)は、転移性去勢抵抗性前立腺がん（mCRPC）の男性を対象としたNatural Killer（NK）細胞療法INKmune™のフェーズI/II試験の初期結果を発表しました。最初の患者コホートが治療を完了し、安全性プロファイルと免疫学的効果に関して良好な兆候が示されました。
INKmune™の有効性を検討するCaRe PC試験では、最初の3人の患者でNK細胞の表現型と機能に変化が見られました。特に、2人の患者で活性化NK細胞の増加が見られ、3人全員が最後の投与から40日以上にわたってNK細胞機能の向上を示しました。さらに、1人の患者では、NK細胞活性の改善に相関して、前立腺がんの進行マーカーである前立腺特異抗原（PSA）が21%減少しました。
INKmune™は、患者の休止状態のNK細胞をメモリー様NK細胞（mlNK細胞）に変換する新しい治療法です。これらの細胞は100日以上持続し、前投薬や追加療法なしで腫瘍微小環境内で機能することができます。外来処置として静脈内投与されます。
試験では最近、2番目のコホートの投与を完了し、増量した3番目のコホートの開始準備を進めています。この研究には8つの臨床サイトが参加しており、高用量コホートからのさらなる結果が期待されています。
同社は、これらの結果が有望であるものの、試験はまだ初期段階にあり、特定の結果を保証するものではないと強調しています。INmune Bioのポートフォリオには、様々な疾患を対象とした自然免疫系を標的とする他の臨床段階の治療法も含まれています。
この報告はINmune Bio Inc.のプレスリリースに基づいており、同社の臨床試験における現在の進捗状況を反映しています。INKmune™を含む言及された治療法は調査中であり、米国食品医薬品局（FDA）やその他の規制機関からの承認をまだ受けていません。
その他の最近のニュースでは、INmune Bio Inc.はアルツハイマー病のフェーズII試験で大きな進展を見せています。新しい認知機能測定法EMACCを使用したこの試験では、アルツハイマー病試験の認められたエンドポイントである臨床認知症評価法-ボックス合計（CDR-SB）との高い相関が示されました。この進展は独立した分析によって裏付けられ、ScotiabankとBTIGの両方からポジティブな評価を受け、INmune Bio株に対するBuyレーティングを維持しています。
アルツハイマー病研究に加えて、INmune Bioは2024年第2四半期の決算発表で、INKmuneメモリー様ナチュラルキラー細胞オンコロジープラットフォームの進展を報告しました。また、同社は約1,450万ドルの総収入を調達し、2025年までの運営資金を確保しました。
さらに、INmune Bioは、新規および既存の機関投資家や会社内部者への普通株式と対応するワラントの売却を含む登録直接募集から約1,300万ドルを調達しました。調達された資金は運転資金および一般的な企業目的に使用される予定です。これらは、INmune Bioが臨床試験を進め、革新的な治療法を市場に導入することへのコミットメントを示す最近の進展です。
InvestingPro Insights
INmune Bio Inc. (NASDAQ: INMB)がINKmune™の有望な初期段階の臨床試験結果で注目を集める中、投資家や業界関係者は同社の財務状況と株価パフォーマンスを注視しています。InvestingProの最新データによると、INmune Bioの時価総額は1億754万ドルで、バイオテクノロジー業界のニッチプレイヤーとしての位置づけを反映しています。
同社の財務状況は厳しい状況を示しており、2024年第2四半期までの過去12ヶ月の収益はわずか0.09百万ドルで、前期比69.53%の大幅な減少となっています。粗利益率は100%を維持しており、収益は低いものの売上原価が無視できるレベルであることを示しています。しかし、営業利益率は-44457.65%と大幅なマイナスで、同社が多額の営業損失を被っていることを浮き彫りにしています。
InvestingPro Tipsは、INmune Bioの株価が52週安値近くで取引されており、過去1ヶ月間で31.06%下落するなど、様々な期間で大幅な下落を記録していることを強調しています。これらの動きは、株価の変動性が高いことを示しており、潜在的な投資家にとって重要な考慮事項です。また、同社の流動資産が短期債務を上回っていることから、当面の負債を返済する財務的安定性がある程度あることが示唆されています。
INmune Bioへの投資を検討している人々にとって、アナリストが今年の黒字化を予想していないこと、そして純利益の減少が予想されていることは注目に値します。また、同社は株主に配当を支払っていないため、インカム志向の投資家の投資判断に影響を与える可能性があります。
INmune Bio Inc.に関するより詳細な分析と追加のInvestingPro Tipsについては、https://jp.investing.com/pro/INMBを訪れることで、10以上のヒントが利用可能で、同社の財務状況と市場パフォーマンスについてより深い洞察を得ることができます。
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