木曜日、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーは浙江鼎力機械（603338:CH）の格付けをオーバーウェイトからアンダーウェイトに引き下げ、目標株価を従来の65.00元から40.00元に調整しました。同社の分析によると、浙江鼎力の収益と利益の成長が減速しており、2024年度から2026年度にかけての収益の年平均成長率（CAGR）を12%、利益のCAGRを3%と予測しています。
世界市場シェアの約10%を持つ高所作業車の主要生産者である浙江鼎力は、中国機械の重要な輸出企業です。2023年の売上と利益の67%と73%が海外からのものであり、特に米国と欧州が全売上の約51%を占めています。2021年度から2023年度にかけて収益と利益がそれぞれ約30%と40%のCAGRで成長するという強力な実績を持つものの、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーは減速を予想しています。
浙江鼎力は、国内の建設機械産業が3年間の下降サイクルにある中、中聯重科やXCMGなどの国内競合他社と比較して特に優れたパフォーマンスを示してきました。しかし、予想される減速は、中国国内および国際的な競争の激化と需要の鈍化によるものとされています。
浙江鼎力の株価は年初来、より広範な市場動向に追いついておらず、CSI300の16%上昇に対して2%の下落を示しています。また、バリュエーションも大幅に縮小し、現在の株価収益率（P/E）は12.7倍となっており、中期平均の約25倍と比べて著しく低下しています。
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーの改訂された目標株価は、2025年末までを視野に入れたディスカウンテッド・キャッシュフロー（DCF）分析に基づいています。同社は収益の下振れリスクに懸念を表明しており、これが浙江鼎力機械の新たなアンダーウェイト格付けと目標株価引き下げの要因となっています。
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