サンディエゴ - 細胞療法と遺伝子医療を専門とするバイオ医薬品企業Poseida Therapeutics, Inc. (NASDAQ: PSTX)は、新しいCAR-T療法の開発候補を指名したと発表しました。Rocheとの提携の一環であるこの開発により、Poseidaに1500万ドルのマイルストーン支払いがトリガーされ、同社の財務状況が2026年初頭まで強化されました。
この候補は、多発性骨髄腫を含む血液悪性腫瘍に見られる抗原を標的とする同種異系のデュアルCAR-T療法です。この療法は、Poseidaの非ウイルス性トランスポゾンベースのDNA導入システムを活用しており、2つのキメラ抗原受容体をT幹細胞メモリー細胞に挿入することができます。
Poseida Therapeuticsの最高経営責任者であるKristin Yarema博士は、この新しい療法が多発性骨髄腫患者のニーズに応える可能性について楽観的な見方を示しました。多発性骨髄腫は、新規で効果的な治療法に対する大きな需要がある疾患です。
2022年8月に開始されたRocheとの提携は、現在、血液がんに対する同種異系CAR-T療法の開発を目指す3つのプログラムを含んでいます。主要プログラムであるP-BCMA-ALLO1はBCMAを標的とし、再発/難治性多発性骨髄腫患者を対象としたPhase 1b臨床試験が進行中です。2番目のプログラムであるP-CD19CD20-ALLO1は、B細胞悪性腫瘍を対象としたPhase 1開発段階にあります。
Poseidaは2024年11月14日に細胞療法R&Dデーを開催し、CAR-Tプログラムとパイプラインに関する最新情報を提供する予定です。このイベントは仮想形式で開催され、ウェブキャストは一般に公開されます。
2024年6月30日時点で、Poseidaは2億3780万ドルの現金残高を報告しています。Rocheからの追加資金により、同社の事業能力は2026年初頭まで延長される見込みで、Rocheとの提携の進展や他のビジネス展開によってさらに延長される可能性があります。
Poseidaのパイプラインには、様々ながんや自己免疫疾患に対する研究段階の同種異系CAR-T細胞療法、および体内遺伝子医療が含まれています。同社の戦略的提携は、これらの療法を必要とする患者へのリーチを拡大することを目指しています。
この記事はPoseida Therapeutics, Inc.のプレスリリースに基づいています。
最近のその他のニュースでは、Poseida Therapeuticsは複数のアナリストノートと肯定的な研究結果の焦点となっています。H.C. Wainwrightは20.00ドルの目標株価で買い推奨を再確認し、Piper SandlerとBTIGも同社に対してポジティブな評価を維持しています。これは、再発および難治性多発性骨髄腫（r/r MM）の治療のためのP-BCMA-ALLO1を評価するRocheとの進行中の研究からの成功的な結果に続くものです。この研究では、評価可能な23人の患者で91%の全体反応率が報告され、用量制限毒性は観察されませんでした。
アナリストの支持に加えて、Poseida Therapeuticsは再発/難治性多発性骨髄腫に対する同種異系CAR-T細胞療法であるP-BCMA-ALLO1のPhase 1試験から有望な結果を明らかにしました。試験では91%の全体反応率が示され、重度のサイトカイン放出症候群や神経毒性の報告はありませんでした。米国食品医薬品局（FDA）はPoseidaのP-BCMA-ALLO1に再生医療先進療法指定を与え、多発性骨髄腫患者集団の未満たされた医療ニーズに対応する可能性を強調しました。
その他の会社ニュースでは、Poseida Therapeuticsは2024年第2四半期を2億3800万ドルの現金で締めくくり、2025年後半まで事業資金を確保できると予想しています。別のニュースでは、細胞療法と遺伝子医療で豊富な経験を持つバイオテクベテランのCynthia Collinsが、バイオテクセクターで注目されるもう一つの企業であるMaxCyte Inc.の取締役会に加わりました。これらは、同種異系細胞療法と遺伝子医療を進めるPoseida Therapeuticsの使命における最近の発展の一部です。
InvestingProの洞察
Poseida TherapeuticsのRocheとの最近のマイルストーン達成は、InvestingProからのいくつかの主要な財務指標と一致しています。同社の時価総額は2億4669万ドルで、バイオテクセクターにおける同社の位置を反映しています。ポジティブなニュースにもかかわらず、InvestingProのデータによると、Poseidaの収益成長率は2024年第2四半期時点で過去12ヶ月間に43.55%減少しており、これは1500万ドルのマイルストーン支払いが同社の財務見通しにとって重要である理由を説明しています。
InvestingProのヒントは、Poseidaが貸借対照表上で負債よりも多くの現金を保有していることを強調しています。これは研究開発に多額の投資を行うバイオテク企業にとって重要です。これは、同社が2026年初頭まで事業能力を延長するという声明と一致しています。さらに、流動資産が短期債務を上回っているというヒントは、Poseidaが CAR-T療法の開発を追求する上での財務的安定性をさらに裏付けています。
しかし、投資家はPoseidaが現在収益を上げていないことに注意すべきです。過去12ヶ月間のP/E比率は-2.19で、営業利益率は-133.92%です。これは開発段階のバイオテク企業では珍しくありませんが、Rocheとの提携のようなマイルストーン支払いと提携の重要性を強調しています。
より深い分析に興味がある方には、InvestingProがPoseidaの財務健全性と市場ポジションについてさらなる洞察を提供する7つの追加のヒントを提供しています。これらの追加のヒントは、競争の激しいバイオテク業界におけるPoseidaの潜在力を完全に理解したい投資家にとって特に価値があるかもしれません。
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