シティは、レイモンド・ジェームズ（NYSE: RJF）の株価目標を125ドルから145ドルに引き上げ、同社株の中立的な評価を維持しました。
この決定は、レイモンド・ジェームズが報告した調整後1株当たり利益（EPS）が2.95ドルとなり、シティの予想2.39ドルおよびコンセンサス予想2.41ドルを上回ったことを受けてのものです。
この業績の上振れは、主に予想を上回る純収益によるものでした。純収益は34.6億ドルとなり、シティの予想32.2億ドルを上回りました。この増加は主に、アドバイザリー収益が大幅に増加し、2.05億ドルに達したことによるもので、シティの予想1.05億ドルの2倍となりました。
もう一つの要因は、収益に対する報酬比率が予想の64.2%に対して62.4%と好転したことで、これは売上高の増加によるものです。
さらに、レイモンド・ジェームズの調整後非報酬費用は5.21億ドルで、シティの予想5.13億ドルをわずかに上回りました。また、実効税率が予想の24%に対して20.8%と低かったことも、EPSを予想比で約0.12ドル押し上げる要因となりました。
その他の最近のニュースでは、レイモンド・ジェームズ・フィナンシャルは第4四半期の純収益が過去最高の34.6億ドルとなり、純利益は6.01億ドルとなりました。希薄化後1株当たり利益は2.86ドル、調整後純利益は6.21億ドルまたは希薄化後1株当たり2.95ドルでした。プライベート・クライアント・グループがこの成功に大きく貢献し、四半期の純収益は過去最高の24.8億ドルとなりました。
さらに、レイモンド・ジェームズの総顧客資産は過去最高の1.57兆ドルに達し、国内の新規純資産は年間607億ドルと大幅に増加しました。同社の自社株買い活動も活発で、四半期中に3億ドルで260万株を買い戻しました。今後の見通しについて、レイモンド・ジェームズは2025年度に向けて楽観的な見方を維持しており、資産と手数料ベースの口座の増加による成長を期待しています。
キャピタル・マーケッツ部門も、M&A活動の継続的な改善を見込んでいます。国内のキャッシュ・スイープ残高の減少や銀行部門の純金利マージンの低下があったものの、M&A収益が第4四半期の業績を大きく押し上げました。
InvestingPro インサイト
シティが強調したレイモンド・ジェームズの好調な四半期業績は、最近のInvestingProのデータとヒントによってさらに裏付けられています。同社の時価総額は294.9億ドル、P/E比率は13.73倍で、最近の株価上昇にもかかわらず、比較的魅力的な評価を示しています。
InvestingProのヒントによると、レイモンド・ジェームズは40年連続で配当を維持しており、財務の安定性と株主還元へのコミットメントを示しています。これは、同社の最近の好調な業績とシティの株価目標引き上げを考慮すると、特筆すべき点です。
過去12ヶ月間の売上高成長率9.51%、直近四半期の12.32%という同社の業績は、シティが指摘した投資銀行業務の好調な結果や、リクルーティングと資産成長の強い傾向と一致しています。さらに、レイモンド・ジェームズの粗利益率93.42%は、その業務効率の高さを裏付けています。
InvestingProのヒントはまた、レイモンド・ジェームズの株価が52週高値に近い水準で取引されており、1年間の株価総合リターンが47.27%であることを指摘しています。この業績とシティの株価目標引き上げは、同社の将来性に対する投資家の継続的な信頼を示唆しています。
より包括的な分析を求める投資家向けに、InvestingProではレイモンド・ジェームズに関する10の追加ヒントを提供しており、同社の財務健全性と市場ポジションについてより深い洞察を得ることができます。
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