[9日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング (N:BA)が9日に公表した5月の納入機数は4機と、4月の6機から減少し、5月としては60年ぶりの低水準となった。前年同月比では87%減少した。
相次ぐ墜落事故を受けた「737MAX」の運航停止に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による航空会社への打撃が追い打ちをかけた。
納入した4機はいずれも貨物機や米軍向けで、旅客機の納入はなかった。
5月のキャンセルは18機。このうち14機は737MAXだった。
ボーイングは737MAXの生産を再開しており、第3・四半期に引き渡し再開を見込んでいるが、航空会社や航空機リース会社の多くは今年1月以降、旅行需要の急減に見舞われており、注文のキャンセルや納入の延期を行っている。
5月の新規受注はワイドボディー(双通路機)9機。
過去に受注しながらも納入見通しが立っていない機数なども勘案した純受注数は、マイナス602機となった。
9日の米国株式市場で同社株は約6%下落した。