[ローマ 7日 ロイター] - イタリア政府は7日、煩雑な行政手続きの簡素化を目的とした一連の措置を承認した。コンテ首相は簡素化令を「全ての改革の母」と称し、新型コロナウイルス禍での経済回復に資すると述べた。
今回の閣議決定は暫定的なもので、最終的な詳細に関してはまだ合意されていない。最終決定後60日以内に議会による承認を得る必要がある。
ロイターが入手した174ページに及ぶ草案によると、公共入札やデジタル化、企業の資本増加に関する規則、公務員の刑事責任など多くの分野の手続きが簡素化される。
コンテ首相は今回の法令について、イタリアの景気回復に向けて欧州連合(EU)から融資を得るため、9月に欧州委員会に提出しなければならない「復興計画」の基礎となると記者団に述べた。
世界銀行が実施している起業や納税などを考慮した2020年の事業のしやすさ調査では、イタリアは58位と欧州の大半の国に大きく遅れを取っている。