[8日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は8日、新型コロナウイルス感染拡大で引き起こされた経済危機からの回復は予想より緩慢になり、中小企業向けの「メインストリート融資制度(MSLP)」に対する需要は今後膨らむ可能性があるとの見方を示した。
ローゼングレン総裁はインタビューに対し、MSLPには400を超える金融機関がすでに登録、もしくは登録手続きを行っていると指摘。先週時点で実施された融資はなかったが、広範な業種の企業から融資の申し込みが見られ始めていると述べた。
その上で「新型ウイルス感染拡大で大きな被害を受けた企業は多く、残念ながら、夏から秋にかけて経済は予想されたほど力強くならないと予想している。このため、MSLPは企業破綻を防ぐために重要な手段となる」と述べた。
ボストン地区連銀はMSLPを管轄しており、この日、参加金融機関の一覧の一部を公表した。