[9日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ平均株価とS&P総合500が反落。新型コロナウイルス感染が国内で再拡大する中、ロックダウン(都市封鎖)措置再導入への懸念が広がった。一方、ナスダック総合は終値での最高値を連日で更新。
米国では8日に新規感染者が6万人を超え、1日として過去最多を更新。フロリダとテキサス州では1日の死者数がこれまでの最多となった。
市場では来週から本格化する第2・四半期の企業決算発表にも注目が集まる。リフィニティブのデータによると、S&P500種構成企業の業績は前年同期比40%の減益と、2008年の金融危機以来の落ち込みとなる見通し。
チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「決算シーズンに差しかかる中、懸念されるトレンドが垣間見られる」とし、「混乱を招く結果や見通しが多く示されると予想する。コロナ危機はまだ脱しておらず、V字回復は引き延ばされるだろう」と述べた。
ドラッグストアチェーン大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス (O:WBA)は7.8%安。四半期決算は赤字に転落。コロナ禍による消費低迷が響き、英部門で20億ドルの減損費用(非現金)を計上した。
一方、ナスダックは過去6営業日のうち5回、終値ベースでの過去最高値を更新。この日はアマゾン・ドット・コム (O:AMZN)やマイクロソフト (O:MSFT)、アップル (O:AAPL)などが上昇を主導。電気自動車(EV)大手テスラ (O:TSLA)も最近の好調を維持し、2.1%高で終了した。
朝方発表された4日終了週の新規失業保険申請件数は131万4000件と、依然高止まりしているものの約4カ月ぶりの水準に減少し、一時株価への追い風となった。しかし、6月第3週時点で何らかの失業手当を受けていた人は3290万人と、依然高水準となっている。
一方、S&P総合500種の50日移動平均線が200日移動平均線を上抜ける「ゴールデンクロス」が発生し、短期的な強気相場入りを示唆した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.56対1の比率で上回った。ナスダックでも2.19対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は107億3000万株。直近20営業日の平均は122億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 25706.0 -361.19 -1.39 26094. 26103. 25523. (DJI)
9 92 28 51
前営業日終値 26067.2
8
ナスダック総合 10547.7 +55.25 +0.53 10563. 10578. 10379. (IXIC)
5 72 10 91
前営業日終値 10492.5
0
S&P総合500種 3152.05 -17.89 -0.56 3176.1 3179.7 3115.7 (SPX)
7 8 0
前営業日終値 3169.94
ダウ輸送株20種 9140.43 -182.00 -1.95 (DJT)
ダウ公共株15種 774.23 -8.92 -1.14 (DJU)
フィラデルフィア半導体 2076.72 +26.96 +1.32 (SOX)
VIX指数 29.21 +1.13 +4.02 (VIX)
S&P一般消費財 1114.73 +8.54 +0.77 (SPLRCD)
S&P素材 358.61 -3.38 -0.93 (SPLRCM)
S&P工業 567.38 -12.40 -2.14 (SPLRCI)
S&P主要消費財 607.85 -4.61 -0.75 (SPLRCS)
S&P金融 376.87 -8.27 -2.15 (SPSY)
S&P不動産 216.96 -0.73 -0.33 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 261.81 -13.36 -4.85 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1176.56 -9.71 -0.82 (SPXHC)
S&P通信サービス 188.70 -0.07 -0.04 (SPLRCL)
S&P情報技術 1901.82 +7.17 +0.38 (SPLRCT)
S&P公益事業 288.19 -3.82 -1.31 (SPLRCU)
NYSE出来高 10.11億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22420 - 60 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 22385 - 95 大阪比 <0#NIY:>