[ソウル 13日 ロイター] - 韓国疾病予防管理局(KCDC)は、新型コロナウイルス感染症の重症患者に米ギリアド・サイエンシズ (O:GILD)の抗ウイルス薬「レムデシビル」を投与したところ、3人に1人に症状の改善が見られたと明らかにした。
ただ、症状の改善がレムデシビルによるものか、患者の免疫力や他の治療など別の要因によるものかを見極めるにはさらなる研究が必要だとした。
ギリアドは10日、レムデシビルの臨床試験(治験)で重症患者の死亡リスク低下や症状の改善が確認されたと発表したが、今後の治験でさらなる確認が必要との見方を示した。
KCDCは11日、複数の病院で計27人の患者にレムデシビルを投与した結果を報告。9人に症状の改善が見られた一方、15人は変化が見られず、3人は症状が悪化した。
KCDCの幹部は記者ブリーフィングで、この結果は対照群との比較がまだ行われておらず、レムデシビルの効果について結論付けるためにはさらなる分析が必要だと述べた。