[ワシントン 13日 ロイター] - 米共和党上院トップのマコネル院内総務は13日、新型コロナウイルス対策第5弾を来週から上院で審議すると明らかにした。民主党との間で厳しい交渉を想定しているとも述べた。
法案の内容はまだ公表されていないが、マコネル氏は地元ケンタッキー州のWRVKラジオのインタビューで、これまでの4本の法案より対立点が多くなる可能性が高いと指摘した。その上で、8月の議会休会入りまでには合意に達し、必要な対策を講じることができるとの見方を示した。
ただ追加対策法案を巡っては、議会共和党とホワイトハウスの間でも個人への追加現金給付などを巡り意見の相違がある。
与野党間の隔たりとしては、下院民主党が5月に3兆ドル規模の法案を可決したのに対し、マコネル氏は同案を上院で取り上げず、1兆ドルを超えない規模の法案をまとめる考えを示している。
マコネル氏は、経済活動再開に伴い企業や非営利団体、学校などを訴訟から守る免責条項も盛り込みたい意向だ。
民主党は新型コロナの打撃を受けた州・地方政府に対する追加支援を要求しているが、共和党は反対の姿勢を示している。
議員の間では、7月末に終了する失業給付上積みや、8月上旬に申請期限が切れる中小企業支援策の延長を巡ってもさまざまな意見が出ている。