[メルボルン/シンガポール 30日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。新型コロナウイルスの感染者急増を受け、燃料需要の回復が妨げられるとの懸念に圧迫されている。
0330GMT(日本時間午後0時半)時点で、北海ブレント先物10月限
米WTI原油先物 (CLc1)は0.01ドル安の1バレル=41.26ドル。
前日には米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で、原油在庫が昨年12月以来最大の落ち込みを記録したことを受け、ともに上昇していた。
7月24日までの週の米原油在庫は前週比1060万バレル減の5億2600万バレル。アナリストは35万7000バレル増加すると予想していた。
ただ、ガソリン在庫とヒーティングオイルやディーゼル燃料を含む留出油在庫はともに予想に反して増加。燃料需要の回復が不安定な状況にあることを浮き彫りにした。
アクシコープのチーフ・グローバル・マーケット・ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は、ガソリン在庫の増加が圧迫要因だと指摘。「新型コロナの感染拡大が(米南部の)サンベルト地帯で続く中、通常のドライブシーズンとは異なるという事実を改めて突き付けた」と語った。
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