[ジャカルタ 14日 ロイター] - インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は14日、議会で毎年恒例の施政方針演説を行ない、同国は新型コロナウイルス感染拡大をきっかけとして、食品・エネルギーの安全保障強化、天然資源の国内加工拡大などを通じて経済を再起動させなければならないと呼びかけた。
新型コロナ感染への危惧から、演説に出席した議員は半分以下で、残りはオンラインで視聴した。
大統領は、経済の現状を「コンピューターのクラッシュ」によるスタグネーションと例え、インドネシアは他国とともに、「シャットダウンし、再開し、再起動」しなければならないと述べた。
演説で大統領は、「危機が後退をもたらすままにしてはならない。実際、危機を資本として、大きな飛躍の原動力にしなければならない」と述べた。
政府は、今年の同国経済成長はほぼ横ばいと予想している。昨年は、5%のプラス成長だった。
同国で確認されている新型コロナ感染者は13万2000人。死者は6000人で、東南アジアで最も多い。
大統領は、医療部門改革の加速と食品供給網の強化が最優先課題とした。