[19日 ロイター] - 権利擁護団体アバズは19日、米フェイスブック(FB) (O:FB)に投稿された誤解を招く健康関連のコンテンツが過去1年間に約38億回閲覧され、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)発生後にピークに達したとする報告書を発表した。
それによると、世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)などの主要保健10機関のサイトと比較し、健康に絡む偽情報を掲載していたFB上の10件の「スーパースプレッダー(情報の大規模拡散元)」サイトには4月時点で、約4倍のアクセスがあったという。
FBはコロナに関する偽情報を巡りファクトチェック(事実検証)体制を強化しているものの、報告書はFBによるファクトチェックを促す警告の表示は一貫性に欠くとも指摘した。
FBの広報担当は、偽情報抑制に向けたアバズの取り組みを共有するとしつつも、4─6月にかけて9800万件に上るコロナ関連の偽情報に警告を表示し、直ちに悪影響につながる恐れのあるコンテンツ700万件を削除したと説明し、自社の対応を擁護した。