[ワシントン 20日 ロイター] - 米野党・民主党のペロシ下院議長は20日、規模を縮小した追加の新型コロナウイルス経済対策を下院で可決するのに否定的な立場を示した。下院民主党の多数の議員は指導部に対し、失業給付特例加算の復活に向けた法案を可決するよう求めている。
ペロシ氏は米公共放送(PBS)の番組で、小型対策の可決は「戦略的に、現在われわれが目指すべきではない」と述べ、共和党は小規模な対策を可決し、民主党の他の優先事項をうやむやにすることを望んでいるからだとした。
また、いかなる法案にも州・地方政府への資金支援や子どもへの食料支援、郵便投票向けの資金提供などが盛り込まれるべきだと強調した。
下院の100人以上の民主党議員は18日にペロシ氏宛ての書簡で、7月末に失効した失業者に対する週600ドルの特別給付措置をコロナ終息まで復活させるための法案を採決するよう求めた。
この書簡について問われると、ペロシ氏は現在は採決を行う適切なタイミングではないと応じた。