[東京 21日 ロイター] - トヨタ自動車(7203.T)は21日、9月の国内生産が新型コロナウイルス感染拡大前に策定した当初計画に比べ、1%増となる見通しを明らかにした。生産調整を始めて以降、計画比で初めて増産に転じる。
世界的に新車需要が回復しつつあり、9月は5工場8ラインで休日も生産する。
新車需要はコロナが世界的に流行し、春先から各国で都市封鎖(ロックダウン)や外出自粛が広がったことで減退。トヨタは一部の国内完成車工場を4月に一時休止し、5月以降は順次、生産調整を実施してきた。
6月の国内生産は当初計画比で約40%減となったが、7月は約10%減、8月は約3%減とほぼ計画並みにまで回復してきている。スポーツ多目的車(SUV)の「RAV4」や「ハリアー」、高級車ブランド「レクサス」も中国などでの販売が好調で、輸出向けの生産も増えている。
(白木真紀 取材協力:田実直美)