[ジュネーブ/ロンドン 24日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は24日、新型コロナウイルス感染症ワクチンを平等に分配するための枠組み「COVAXファシリティー」に172カ国が参加していると発表した。ただ、より多くの資金が必要で、各国は拘束力のある公約を行うべきとした。
WHO当局者によると、COVAXファシリティーへの参加を希望する国は8月31日までに関心を表明した上で、9月18日までに参加意向を確認し、10月9日までに最初の資金拠出が求められる。
WHOのテドロス事務局長は、COVAXファシリティーはパンデミック(世界的大流行)終息に不可欠で、ワクチンを開発・購入する各国のリスクをプールするだけではなく、価格を「可能な限り低く」抑えるにもなると指摘。記者会見で「ワクチンを巡る国家主義はウイルスの追い風になるだけだ。COVAXファシリティーの成功は、各国の参加だけではなく、資金不足の解消にかかっている」と述べた。
また、「(新型コロナ感染症ワクチンの)供給が限られている場合には、世界で最も感染リスクの高い人々にワクチンを供給することが重要」とし、これには医療従事者が含まれるとした。