[アムステルダム/ブリュッセル 25日 ロイター] - オランダとベルギーで25日、それぞれ1人が新型コロナウイルスに再感染したことが確認された。香港でも今週、新型コロナ感染症から回復した男性が4カ月半後に再感染した事例が報告されており、免疫の効果を巡る懸念が高まっている。
ワクチン接種の効果を疑問視する声も出ているが、専門家は、さらに多くの再感染の事例が確認されない限り、ワクチンの効果を疑問視することはできないと分析している。
オランダ放送協会によると、オランダの患者は年配で、免疫システムが低下していた。
オランダ政府のアドバイザーを務めるウイルス学者は、再感染が起きること自体は予想されていたとし「再感染の事例が相次ぐかどうかに注目する必要がある」と述べた。
ベルギーの公共放送VRTによると、同国の患者は女性で、3月第2週に新型コロナに初めて感染した後、6月に再び感染した。
ベルギーのウイルス学者は、今後同様の事例が報告される公算が大きいとしつつも、「多数報告されることはないだろうが、見極める必要がある」と述べた。
その上で「ワクチンを毎年、もしくは2─3年ごとに接種する必要が出てくる可能性がある。10年程度の効果は見込めなさそうだ」との見方を示した。
ベルギーの患者は症状が比較的軽く、十分な抗体ができずに再感染した可能性があるという。
専門家からは、再感染のケースが今後も報告される公算が大きいものの、ウイルス感染の変化ではなくコロナ検査件数の増加が背景との声も聞かれる。
しかし、ある専門家は、1回目の感染によって免疫を獲得できない可能性のほか、ワクチンが予想ほどの期待をもたらさない可能性が高まっていることに懸念を示した。
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