[ソウル 26日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、党の政治局拡大会議で、新型コロナウイルスと台風への備えを呼び掛けた。国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が26日、伝えた。
政治局拡大会議は、新型コロナに対する国の緊急防疫策で「いくつかの欠陥」があったとする見解を表明した。
また、数日中に襲来する台風による国民と農作物への被害を防ぐ緊急対策も話し合われた。度重なる豪雨と洪水により、北朝鮮の食糧供給への懸念が高まっている。
北朝鮮は新型コロナ感染者をまだ確認していないが、金委員長は7月下旬、同ウイルスが国内に流入したとみられる可能性に言及し、封鎖措置を取った。世界保健機関(WHO)によると、感染が疑われた脱北者はその後の検査ではっきりした結果が出なかった。