[ソウル 28日 ロイター] - 韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)企画財政相は27日、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響が著しく悪化した場合、政府として第4次補正予算の編成を検討する方針を示した。
国内で感染者の増加が続く中、当局者は学校閉鎖や企業の休業要請を伴う最も厳格な「第3段階」のソーシャルディスタンシング(社会的距離確保)規制を導入すべきか議論しており、実施されれば経済に一段の打撃が及ぶ。
政府は28日、現行の「第2段階」の規制を少なくとも1週間延長すると発表し、最高レベルへの引き上げは見送った。
洪氏は27日のブリーフィングで「第3段階の規制を導入すれば、経済への影響ははるかに深刻になる」とし、「このため第4次補正予算については、新規感染者の増加ペースや、ソーシャルディスタンシング規制を強化するかどうか次第だ」と述べた。同氏の発言は28日に報道が解禁された。
韓国政府は新型コロナ対策として今年すでに277兆ウォン(2338億7000万ドル)規模の財政出動を表明している。