[シンガポール 8日 ロイター] - シンガポールなど東南アジアで毎年恒例となっている祖先の霊を祝福するためのコンサート「歌台」が今年は新型コロナウイルスの影響でオンラインで行われる。
歌台は死者の霊が現世に戻ってくるとされるハングリー・ゴースト・フェスティバル(中元節)の時期に行われ、歌や寸劇などにぎやかなステージパフォーマンスが披露される。ただ、今年はスタジオで無観客で行いネット配信される。
歌台で37年の経験があるベテラン出演者は「毎年この時期が来ると誰もがうれしくなるが、今年はちょっとむなしく感じる」と述べた。
一方、歌台コンサートの制作関係者は、ネット配信で新たなファンが付き、生の舞台を再開した時により多くの人が観に来てくれることを期待していると語った。