[シドニー 9日 ロイター] - メルボルン研究所とウェストパック銀行が公表した9月の消費者信頼感指数は前月比18%上昇した。新型コロナウイルスの第2波に見舞われたビクトリア州で感染拡大が抑制されつつあることや、その他の州が第2波を免れていることが背景。
8月は前月比9.5%低下していた。
9月の指数は93.8で、前年比では4.5%低下した。悲観的な人の数が楽観的な人を引き続き上回っている。
ウェストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンズ氏は、9月の結果は「喜ばしいサプライズ」となったと指摘。「ビクトリア州の新規感染者はロックダウン(都市封鎖措置)導入後に大幅に減少し、ニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州では第2波の兆候は見られていない」と述べた。
その上で、短期的な経済見通しに対する懸念は依然として強いとした。
今後12カ月の経済見通しを示すサブ指数は前月比41%上昇したものの、前年の水準を依然として18%下回った。
今後5年間の経済見通しのサブ指数は前月比約19%上昇した。
1年前と比較した家計に関するサブ指数は11.2%上昇の87.5。今後12カ月の家計見通しのサブ指数も上昇した。
大型家財の購入意欲を示すサブ指数は16.3%上昇。ただ、前年比では12.1%低下した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200909T023709+0000