[シドニー 15日 ロイター] - オーストラリアで新型コロナウイルス感染第2波の震源地となっているビクトリア州は15日、過去24時間に報告された死者がゼロだったと発表した。同州で死者がゼロとなるのは7月13日以来約2カ月ぶり。
新規感染者は42人と、前日からやや増加したが、8月のピーク時に記録した700人超と比べると大幅に減少している。
ビクトリア州は豪全体の累計感染者数2万6700人超の約75%、死者816人の90%を占める。州の人口は全国の4分の1に相当する。
州都メルボルンでは9月28日まで厳格なロックダウン(都市封鎖)が敷かれているが、新規感染者が安定的に減少していることを受け、14日から夜間外出禁止の時間短縮など、制限が一部緩和された。[nL4N2GB0QP]
こうした中、モリソン首相は経済再生に向け、ガス価格を押し下げるための一連の政策を発表した。製造業の回復につなげる狙いだ。
同首相は訪問先のニューキャッスルで行った演説で「人々の命と生活を守るという点で、われわれは引き続き他のほぼ全ての先進国よりうまくやっている」と強調。「経済を閉鎖した状態では、ウイルスと共存していることにならない。ウイルスによって生きるのを妨げられていることになる」と述べた。