[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は下落。追加の新型コロナウイルス経済対策協議が期日の20日までに合意に至る道筋はまだ見えていない。ペロシ下院議長は前日、11月3日の米大統領選前の議会通過には、20日までの合意が必要との認識を示していた。
ペロシ下院議長とムニューシン米財務長官は19日、「引き続き隔たりを狭めている」と述べた。報道官によると、ペロシ氏は大統領選前の経済対策実現が可能かどうか20日中に明確になることを期待しているという。
アリアンツ・グローバル・インベスターズの米投資ストラテジスト、モナ・マハジャン氏は、追加のコロナ対策を巡る不透明感に加え、米各地で拡大する新型コロナ感染を巡る懸念や大統領選への警戒感も圧迫要因になったと指摘した。
ロイターの分析によると、米国の新型コロナウイルス新規感染者数が先週、前週比13%増の39万3000人超と、夏のピーク時の水準に迫った。
大統領選で激戦が予想されるフロリダ州ではこの日、期日前投票が始まった。ロイター/イプソスが7─14日、同州で実施した調査によると、バイデン氏の支持率は49%、トランプ氏が47%と、ほぼ互角の戦いとなっている。
S&P主要11セクターは全てマイナス圏で取引を終了。エネルギー (SPNY)は2%安、通信サービス (SPLRCL)も1.9%と下げが目立った。1%以下の下げは公益 (SPLRCU)のみだった。
優良株のアップル (O:AAPL)、マイクロソフト (O:MSFT)、アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)も総じて2%超下落した。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数) (VIX)は6営業日連続で上昇し、6日以来初めて29を超えて終了した。
ダウ輸送株 (DJT)は1%安。追加コロナ対策協議への期待がしぼむ中、値を消す展開となった。しかし、米国内空港の利用者が18日に100万人を超え、コロナ流行が旅行需要に影響し始めた3月中旬以降で最多になったというニュースは同セクターを下支えた。
引け後に四半期決算を控えたIBM (N:IBM)は1%安で取引を終えた。
石油コノコフィリップス (N:COP)は3.2%安。米シェールオイル生産のコンチョ・リソーシズ (N:CXO)を97億ドルで買収することで合意した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.67対1の比率で上回った。ナスダックでも2.30対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は86億9800万株。直近20営業日の平均は92億1300万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28195.4 -410.89 -1.44 28633. 28711. 28139. (DJI)
2 55 93 40
前営業日終値 28606.3
1
ナスダック総合 11478.8 -192.67 -1.65 11732. 11778. 11454. (IXIC)
8 34 11 57
前営業日終値 11671.5
6
S&P総合500種 3426.92 -56.89 -1.63 3493.6 3502.4 3419.9 (SPX)
6 2 3
前営業日終値 3483.81
ダウ輸送株20種 11708.0 -128.34 -1.08 (DJT)
9
ダウ公共株15種 877.60 -6.92 -0.78 (DJU)
フィラデルフィア半導体 2385.85 -13.91 -0.58 (SOX)
VIX指数 29.13 +1.72 +6.28 (VIX)
S&P一般消費財 1238.00 -19.80 -1.57 (SPLRCD)
S&P素材 411.46 -4.97 -1.19 (SPLRCM)
S&P工業 681.01 -8.54 -1.24 (SPLRCI)
S&P主要消費財 671.96 -9.12 -1.34 (SPLRCS)
S&P金融 408.67 -6.54 -1.57 (SPSY)
S&P不動産 220.19 -3.47 -1.55 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 223.97 -4.81 -2.10 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1236.95 -20.65 -1.64 (SPXHC)
S&P通信サービス 196.61 -3.75 -1.87 (SPLRCL)
S&P情報技術 2090.58 -39.95 -1.87 (SPLRCT)
S&P公益事業 322.49 -2.78 -0.86 (SPLRCU)
NYSE出来高 8.73億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23520 - 140 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23500 - 160 大阪比 <0#NIY:>