[ローマ 17日 ロイター] - イタリア政府は17日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための夜間外出禁止措置を緩和することを決めた。また、感染率の低い地域では規制を一部緩める。
夜間外出禁止については、午後10時以降としていた開始時間を1時間繰り下げる。実施は6月7日深夜からで21日に解除される。
イタリアは英国に次いで欧州で2番目にコロナ死者が多いが、ここ数週間は1日当たりの死者と感染者数が減少しているほか、ワクチン接種が進んでいる。
17日時点で接種が完了しているのは人口の14.8%に当たる880万人。少なくとも1回の接種が完了しているのは30%強となっている。
スペランツァ保健相は、「ここ数カ月の数字はわれわれに厳しく、ときには痛みを伴う選択を強いてきたが、いまの数字は安心材料となっている」と述べた。
同国で確認されている累計コロナ死者数は12万4000人超。だが16日の死者数は昨年10月以来初めて100人を下回った。17日は140人だった。