[11日 ロイター] - カナダのケベック州は11日、医療上の理由以外で新型コロナウイルスワクチンの接種を拒否する成人に「健康負担金」を課すことを検討していると明らかにした。
ルゴー州首相は記者会見で、未接種者は接種済みの住民に負担をかけているとし、州が現在、負担金の水準や法律面について詳細を詰めていると述べた。
ワクチン未接種者に対しては世界各国で移動制限が導入され、高齢の未接種者に罰金を適用する例も少数あるが、全ての未接種者に課税するのはまれで、論争を呼ぶ可能性がある。
ルゴー氏は「コロナとの闘いではワクチンが鍵だ」と課税案の理由を説明。医療上の理由で接種できない人は免除されるとした。
カナダ各州では感染者数の急増で数万人が隔離を強いられ、医療体制が逼迫している。
ルゴー氏によると、州内のワクチン未接種者の割合は約10%だが、集中治療室(ICU)の患者の約半数を占めているという。