[上海 29日 ロイター] - 中国・上海市当局は29日、企業活動の再開に向け、6月1日から多くの規制を解除する方針を発表した。約2カ月前に導入された市全体を対象にしたロックダウン(都市封鎖)措置を緩和する。景気支援に向けた一連の政策も導入する予定だ。
呉清副市長は記者会見で、防疫と事業再開の管理に関する指針を改定すると述べ、生産などの「不合理な制限」を解除し、これまで一部企業を優先して事業再開を認めてきた制度を廃止する方針を表明した。
企業は事業再開に向けた申請の必要がなくなるという。解除されるその他の制限について詳細には言及しなかった。
市当局はまた、企業支援と消費促進に向けた50の政策措置から成る行動計画も発表した。地方政府債の発行と利用の加速、中小企業向け銀行融資の延長要請などが含まれる。
乗用車購入税の一部引き下げやナンバープレート発行枠拡大、1万元の電気自動車(EV)乗り換え補助金なども実施する。
このほか、ロックダウンで打撃を受けた企業を支援するため、保険金や家賃の支払い延期、公共料金の補助なども行う。