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サル痘、流行抑制へWHOは対応加速を 専門家らが警鐘

発行済 2022-05-30 10:08
更新済 2022-05-30 10:09

[ジュネーブ 28日 ロイター] - 世界で20カ国以上に感染が広がっているサル痘を巡り、世界保健機関(WHO)に対応加速を求める声が一部専門家の間で上がっている。

専門家らは、WHOや各国政府は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期の失敗を繰り返すべきでないと主張。

サル痘は新型コロナほど感染力は高くなく、重症化リスクも比較的低いものの、感染者を隔離する際の明確な指針や感染予防に関する具体的な助言、検査・接触者追跡の改善が必要だと指摘する。

ジュネーブ新型ウイルス疾患センターのイザベラ・エッカーレ教授は「サル痘が(より多くの国で)エンデミック(一定期間で繰り返される流行)になれば、たちの悪い疾患がまた増え、多くの困難な決定をせざるを得なくなる」と警鐘を鳴らした。

関係者によると、WHOはサル痘流行を潜在的な「PHEIC(国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)」として精査すべきか検討している。

WHOで緊急事態対応を統括するマーク・ライアン氏は「検討は常に行われているが、(PHEICの宣言を勧告する)緊急委員会はまだ設置されていない」と述べた。

エッカーレ氏はWHOに対し、PHEICを宣言しなくても各国に隔離強化などを促すよう求めた。

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